邪念ㅤ邪念 ㅤ邪念 邪念を渡る橋はなく 立ち止っては孤立無援(こりつむえん) ならば 此処に坐り 消せぬ己の鬼 対峙の恐れに臨(のぞ)めば ありのままの己に習う 己を観ずにひとは観えず 舞うひとを観て己は観えず 己を観入ってひとを観る ただ 此処に坐り 己の仏を掌(てのひら)に 命脈を保ち心身脱落 浄土に坐る蕾ひとつ 救い手の花びら八方開き 自由を齎(もたら)し悟りの一輪 此処に坐り 己を照らし世を照らす 禅の道は浄土への道 孤立無援 / 三省堂・実用日本語表現辞典より引用 …仲間・味方だれもおらず、助ける者もいないさま。自分だけで戦う様子。 心身脱落 / 三省堂・実用日本語表現辞典より引用 …道元の用語。身と心の束縛から自由になり、真に無我になりきった悟りの状態。