毎日のように詩を書いているが 自分の詩を暗記しているのだろうか 思い浮かべてもひとつの作品すら 完全に暗唱できないことに気づく これで作品と言えるのだろうか 自由過ぎるのではないか そんな呑気さでよいのか 詩をインターネットという世界で 発信し始めて数年 自分の詩がたぶん読まれいるだろうに 書くだけが楽しみのようで 良いのだろうか 図書館で本を一冊手にする 日本で一番に売れている詩人の 対話集を読み出した その詩人の作品は読んだことはないが 名前は知っている そして売れているひとだから 安易な私には説得力がついてくる あれれっ 私と同じことを言っている 頂点と底面のある三角錐は 倒れて高さが関係なくなっている 自分の書いた作品には 興味のない共通がそこにはある では何に興味があるのだろう ……吐き出した作品は枯れて 吐き出そう作品は青々と輝かせたい そのような心情を得ることのように思えてきた これは失礼な話だろうか