仕事以外は肌身離さずのiPad 持ち歩くにはすこし大きいが いつどこでも詩を書けるよう スタンバイするのは当たり前 頭の中に描かれた風景なんて すぐに消えてしまうのだから 朝は夢の中で詩を書いている 起きたらすぐに打ち込む言葉 電車が来るまで打ち込む言葉 仕事前十分間で打ち込む言葉 昼休み早食いし打ち込む言葉 目がある手があるiPadがある 時間があれば詩の世界を収め 生きている実感を味わっては 僕は充実を糧に進む進む進む 幸福はいつも手に中にあって 世界の拡がりを止めやしない