抜け出しだ暗闇から どこまでも広がる青を知った たくさんの手が方々に出て 風を抱きしめているつもりが 風に吹かれていたことも知った それ程までに僕は小さかった 悲しみのお別れも知りました 手元の生きる瑞々しさを吸いとられ 枯れて僕のもとから落ち それは頬をすべる涙のように どうしようもなく切なくて だけど僕は生きて行く 自然に添っていると気付き 救われることを知った 無力なのは仕方ないと諦めた そんな時代もあったが 今は心持ちが少し変わって…… 僕は僕なりにこの景色の中で とっても小さい存在だが 青に向けて語れば語るほど たくさんの手が広がり 成長を続けることを知った 喜ばしい自然の中で 景色であることの誇りを持てば どこまでも大きくなることだろう そして いつの日か小さな役目を果たし 静かに朽ちて行く喜びを知るだろう