なんでもない半日の物語
Apr
29
昼過ぎ、今日の図書館は閑散気味だ。春の太陽が燦々、世間は観光にでも行っているのだろうか。私は視界の五割が空という開放感のある自由席に座る。ああ、なんとラッキーなんだ。私にとってはポイントの高い幸せだ。
そして、いつものことだが直ぐに本は読まない。まず、詩をひとつ書く。が、今日は思考を変えて詩の題材をタブレットで検索する。「詩集 人気」でクイック。売れている詩集のランキングが掲載されているようだ。そこを閲覧。
なぬなぬ、一位は『あたりまえポエム』とかいう詩集だった。「なか見!」機能で閲覧。ほうほう、ほんとうにあたりまえのポエム? になっている。「あたりまえ」の力で癒されようとかいう趣旨の詩集らしい。これまた著作権が絡んでくるので、私が掲載されている作品に似せたものを考えよう。
今日がないと明日はないよね
ひとりでいるといつもひとりぼっち
知らないひとに誰? って言われた
星って星形じゃないよね
水は透明だけど見えるんだっ
まあ、こんな感じの言葉が綴られているようだ。私もこの本を読んだわけではないので、的はずれだったらゴメンって感じで。世間は病んでいるのか、言葉遊びを楽しみたいのか、妙な詩集?! が売れているもんだ。
ではでは、本を探しに行こうと思うが何か書きたい。 詩か、いや小説がなんだか書きたい。と思い今、この訳のわからない散文というか、小説というか、そんなもんを書いている。そこで、ひとつ。
「詩と小説の大きな違いはなんだろう?」
詩を書くのも小説を書くのも自分。違いは表現方法。そこにも一定の決まりごとなどないから、また面倒な話だ。しかし、そんな境界線を無くしてしまえば解決だ。いや、そうはいかない。物語を読みたい時にコテコテの詩が書かれていたのなら、それはそれで面倒なことになってしまう。難しい定義だ。難しいこと、今は考えたくない。それが休日の過ごし方だ。んっ、そこは納得。逃げっ。。。
そして、逃げた先は公園のベンチだ。雲がかかり、風が木々の枝を揺らし、この小説を書く環境には厳しい状況になってきた。ああ、タブレットの画面には雨がポツン、ポツン。雨粒の表面が明かりによって虹の色が出ている。しかし、雨上がりの虹ではない、これから来るぞっ、って感じだ。さあ、家に逃げろっ。
こんなところで、この小説は〆だ!
さいなら。。。