秋の香り
Sep
18
コーヒーを啜り
数分後には私もそちらへ
ふと、何のために働いているのだろう
乾いた空気に香りだけが流れている
チラッと視線が合う見知らぬひとに
無言の催促を感じて
ドアを押せば
疑問は香ばしき哲学の風
根源を覗かされても乗り切れない
乗ってしまったら踵を返してしまう
上手くいく一日を願い
安全という人生に従いながら
辻褄を合わせない季節の中
彷徨える衣を掛けられ
私の容器は螺旋で満たされてゆく
けして悪くない季節
人間らしくのらしくの風が吹き
深み嵌ってゆく思考は
微かにユーモアの香りが混ざって