みんな、向かっている コーヒーを啜り 数分後には私もそちらへ ふと、何のために働いているのだろう 乾いた空気に香りだけが流れている チラッと視線が合う見知らぬひとに 無言の催促を感じて ドアを押せば 疑問は香ばしき哲学の風 根源を覗かされても乗り切れない 乗ってしまったら踵を返してしまう 上手くいく一日を願い 安全という人生に従いながら 辻褄を合わせない季節の中 彷徨える衣を掛けられ 私の容器は螺旋で満たされてゆく けして悪くない季節 人間らしくのらしくの風が吹き 深み嵌ってゆく思考は 微かにユーモアの香りが混ざって