指が限界だろうか、いや針も折れ、夜中、穴開けで金鎚の音もうるさい、ああ作業を終わりにしよう。うーん、五十冊か、三百冊くらいは作りたいなあ、先は長いぞ! 一冊を百円でとあるところで売ろうとしているが、はてはて売れるのだろうか? それは考えないことにしよう。なんとか、印刷機(業務用)を購入できる財源を得て、ひとさまの全集を作るところまで、たどり着かなければ。製本のできる喫茶店という夢に向かって……