強制教育
Dec
23
ピンタが飛ぶ
蝉になりミーンミーンと鳴き
校庭を十周はしる
廊下に立つ
馬鹿だと罵られる
これが学校では日常の
先生の体罰や習慣だった
その当時の親は
平気で殴って指導してくれ
というのが当たり前
私たちも当たり前だと思っていた
まだ軍歌を聴きながら
学校へ行っているのか、のように
中学生になると気がつく
これは絶対におかしい、と
だが大人に訴えても跳ね返される
私たちは荒れた、底知れず荒れた
校舎の窓はすべて割れ
バイクで校庭を走る
パトカーが毎日、学校に止まる
先生が叩かれる
暴力行為で連れていかれた者もいた
良い想い出を探っても
まったく浮かび上がって来ない
失われた時間
当時の学校から学んだことは
強引に正そうとして誤ちを犯してはいけない
それだけだった