小さな望み
Sep
4
青空は親指で隠れるくらいだ
日常の分別ゴミを出し
すこし気持ちがリセット
しかし、身体は重たい
足はそれほど上がっていない
それでも進んでいる
折れ曲がった傘が
改札口そばのゴミ箱に
半ばで壊された人生を
終えたように突っ込まれている
揺れる電車、湿った景色
流れている時間に乗り
捨てれない自分を侘しく感傷的に
歪んだ静かな心象を覗いている
毎日、しがみついている
生活にしがみついいる
生きることの疑問を隠しながら
小さな青空に顔をあげて
何かいいことないかな
と、訊いている