台風は去ったようだ 青空は親指で隠れるくらいだ 日常の分別ゴミを出し すこし気持ちがリセット しかし、身体は重たい 足はそれほど上がっていない それでも進んでいる 折れ曲がった傘が 改札口そばのゴミ箱に 半ばで壊された人生を 終えたように突っ込まれている 揺れる電車、湿った景色 流れている時間に乗り 捨てれない自分を侘しく感傷的に 歪んだ静かな心象を覗いている 毎日、しがみついている 生活にしがみついいる 生きることの疑問を隠しながら 小さな青空に顔をあげて 何かいいことないかな と、訊いている