螺旋階段時計
Nov
27
躓き転び瘡蓋を弄る
疲れ知らずの童謡は
タラッタタラッタ晴天の行進
綻ぶ日々に一段飛ばし二段飛ばし
螺旋階段を上る事に疑問を持つ
上下左右を確認しながら
風の中で自分の位置を知る
狼狽え進む時間が回り出し
観念と足掻きの二重螺旋を行く
人事を尽くし粉にする身
堅実に我以外の為に息を吐き
幸福の意味を咀嚼し始める
未だ見えずの日々も陽が差し
足の限界に手摺りを掴み目指す
一段一段の含意が浸透する
螺旋階段をただ上がる事に消す不安
天を目指す顔は美しく皺皺
連なり進む列を和ませ
時間に強かさを得て天辺へ