最初は勢いよく時間を踏み込み 躓き転び瘡蓋を弄る 疲れ知らずの童謡は タラッタタラッタ晴天の行進 綻ぶ日々に一段飛ばし二段飛ばし 螺旋階段を上る事に疑問を持つ 上下左右を確認しながら 風の中で自分の位置を知る 狼狽え進む時間が回り出し 観念と足掻きの二重螺旋を行く 人事を尽くし粉にする身 堅実に我以外の為に息を吐き 幸福の意味を咀嚼し始める 未だ見えずの日々も陽が差し 足の限界に手摺りを掴み目指す 一段一段の含意が浸透する 螺旋階段をただ上がる事に消す不安 天を目指す顔は美しく皺皺 連なり進む列を和ませ 時間に強かさを得て天辺へ