とある詩の月刊誌は、ほぼ詩や評論、座談録で編成された本。他の月刊誌はすべに詩以外の記事が多くなっている状況だ。詩だけで勝負しているその本の定期講読数は七百数十冊という。書店で購入された本も千冊を下る。二千冊を発行しても余る状況だ。利益はないのかもしれない。いつ廃刊になっても不思議ではない。詩集を手掛けている出版社だからなんとか発行しているのかもしれない。……かもしれない。 何を語っているのか、わからないと言われる現代詩という括りを消して、詩がもっと自由になり、様々な視野を広げる時がすでに来ているのかもしれない。