一月二日一時間前の歌
Jan
1
僕は悲しみに浸る歌を聴く
負の癒しがとっても大事なんだ
この気持ちはわかってもらえないが
ミスだなんて思わないんだ
センチメンタルとも違うんだ
どちらかと言えばチャーミングな感じ」
涙の流れる歓びがちょっぴり辛くって
子どもでもなく大人でもなく
共通しているところはヒューマン
右から左から右から左から
雨が横に降って聴える冬の春が来て
僕は誰かとコミュニケーションしている
ほらほら君の霞んだ顔が飛んでいるよ
スネアをカラスが突きながら
ビューティフルデーとハモっているから
お願いお願いお願いと思い
何をお願いしているかも忘れてしまい
僕は泣きながら笑っているんだから
この一時間を深く広くあどけなく楽しんでいる
クククッンクククッンと君も歓んで泣いて
理屈を説明しているキーボードが
カッチュリンコカッチュリンコと踊って
愛だの恋だのが滑り台を滑り込み
僕の脳みそに君の嫌いな好きな言葉が
それだけはお止めなさいと貯まりながら
僕は悲しみ浸る歌を聴き
目ん玉は自転しながら公転している幸せ
すぐに跨ぐ筈の時間が余る事態にギューと叫んで……