秋のコンバート
Nov
26
美しさとして綴れたのなら
辛い思いはすべて
うわの空に消えるだろう
貧弱な言葉が
デバイスの中でグルグルと
迷いながら今を探して
同じ回路ばかり走り
摩耗して疲れた心は
青を失い茶に穴があく
それでもまだ見えている
惜しみなくの光に憧れ
キーボードを叩く無音に
焦りは眠り
世界が変わり始める
馬鹿のひとつ覚え
その天性ってのを信じてみたい
土になるその時まで
アナログの枯れ散る寂しさを
美しさとして綴れたのなら
辛い思いはすべて
うわの空に消えるだろう