暮れる僕
Nov
20
夕陽が落ちて
繰り返しの日々を重ねても
僕はまだ昨日のまま
昨日のそのまた昨日のまま
明日を知らない
乾いた空気が
僕の嫌いな過去を蒸発させ
心が軽くなったのなら
楽しい旅が出来るのだろうか
きっと見られなくなった景色が
恋しくなるのかもしれない
ああ、それすらもない世界に
涙も忘れてしまうんだな
前に後退
後ろに前進するそんな僕に
重たくなる心を逃す
覆い染めてゆく温もり
生きている実感だけを与えて
汚れを清い筆で色づけ
僕をここに存在させている