内倉のニュースレター Vol. 68
Mar
18
時と場合によっては静かにしている方が、べらべら話すよりも良いという意味の言葉です。
でもこれは今の時代には通用しません。昔は、人は周りの人の顔色や動作を見ていろいろな情報を得ていました。沈黙は相手と意思疎通を図るための手段の一つだったのです。しかし最近はどうでしょうか。人は相手の顔を見るどころか、いつもスマホを見続けています。ですから声に出して話さなければ相手には何も聞こえないのです。
また、他人の話を聞かなくなったと同時に、人が集中できる時間(アテンション・スパン)が短くなっています。つまり長い話や文章では人はすぐに飽きてしまうのです。ということで、話すよりも短いメールやテキストで会話するほうが相手に伝わりやすい時代になっているのです。わたしもできるだけ単刀直入に話をするようにしていますが、あまり上手とは言えません。
「沈黙は金なり、雄弁は銀なり」という時代が終わってしまった今、現代の人達が理解しやすいコミュ二ケーション手段を使って、伝えたいことを発信していくべきではないでしょうか。