統合失調症と、水色ともちゃん
Jul
19
出会いました。今日はそのともよさんが一生懸命書いた本
をご紹介。タイトルはズバリ、
「わたし中学生から統合失調症やってます。
水色ともちゃんのつれづれ日記」
本文に合わせ、ともちゃんと呼ばせて頂きまーす。
**********************
ストーリーテラーは「水色ともちゃん」というキャラクター。
発病して最初の8年間、周囲への申し訳なさと苦しさから
ともちゃんが毎日こぼしていた大粒の涙から生まれました。
ともちゃんが14歳で発症したのは、
脳が“感じすぎてしまう”病気、統合失調症。
本書は、病魔が引き金を引いた中学2年生から高校時代、
閉鎖病棟への入院、信頼出来る医師との出会い、就労への
挑戦や挫折など、大きく6つに分かれて構成されています。
家族の葛藤にも触れ、娘のリストカットを知った
お母さん、精神疾患を「気合いが足りない」ととらえていた
お父さんなど「自分だったら…?」と深く考えさせられる
場面も。
ともちゃんが信頼する主治医、成重竜一郎医師
(なありぃ先生)の解説は非常に分かりやすく、
正直ちょっぴりこわい「幻覚」や「妄想」の仕組みを優しい
言葉で教えてくれます。
「根気よく付き合ってくれるなありい先生の言葉で生き続け
られた」と言う、ともちゃん。
“主治医との信頼関係が病気を良くする研究データがある”と、
以前、ゆうこ新聞で取材させていただいた平松類医師が言って
いたが、まさにそのケース。
寝る前に一日を振り返るとすべてがつらいと訴えるともちゃん
へ贈った、なありぃ先生のひとことには、わたしもハッとしました。
「音に敏感」「動くものが気になる」「本が読めない」
「幻聴」「妄想」などの症状に加え、身体にも不調が
あらわれる、統合失調症。
文中では、治療や眼球上転など薬の副作用などにも丁寧に
触れていて、むずかしい言葉並べて喜んでいる本よりもずっと
患者に優しいじゃんと思いましたよ、あたしゃ。
また「準備にエネルギーを使い果たし、先の約束が出来ない」
「就労に挑戦するも頑張りすぎてダウンする」などは
他の病気を持つ人たちにも共感出来るのではないでしょうか。
16才で退院後、少しずつ少しずつ人と触れ合うよう
になった、ともちゃんがなぜ、コミックエッセイを
書くことになったのかも後半に描かれています。
そうそう「あとがき」にもいいこと書いてありましたヨ~。
Posted at 2019-08-24 00:23
People Who Wowed This Post
Posted at 2019-09-06 00:53
People Who Wowed This Post