“夏の太平洋を黒潮にのって日本近海まで北上する旬のびんながまぐろを使用したシーチキンの特選品です。” 55年目の伝統。この缶詰が、日本の食生活を塗り替えた。 はごろもフーズ シーチキンファンシー びんながまぐろ綿実油ソリッド・高級品 ☆コメント 昭和33年、後藤缶詰(現在のはごろもフーズ)が国内向けに販売を始めたツナ缶。 ツナ缶という存在が日本に生を受けたのはこれよりもっと前だが、当時国産品は全て「海外への出荷」に限られており、国内ではほとんど流通していなかった。 国内で需要の見えないツナ缶を流通させるのは相応のリスクがあったが、後藤磯吉取締役の強い意志を受け取った現場によって、特約店と取り扱い問屋を増やしていった。 そして、CMと折込チラシによって調理法を知らしめ、ついに9年目の昭和42年に大ヒットを記録することになる。 一般において「ツナ缶=シーチキン」という理解が生まれたのも、この頃の営業戦略──そして、シーチキンファンシーの完成度によって生まれたものといっても過言ではない。 現在は弟分のシーチキンL/マイルドに主流を譲り、油をより高級な綿実油に変えて高級品としてのポストを獲得している。 シーチキンLよりも薄味。ソリッドの割にほぐし身の割合が多い。 しかし味の汎用性は非常に高く、しょうゆ・マヨネーズ等、さまざまな調味料に合う。 歯ごたえよし、食感よし……高い水準でまとまっている。 その反面、ドンピシャで合う調理法(シーチキンLに対するごはん+しょうゆ等)が少ないため、投入する現場は選んでしまうだろう。 ソリッドはこれを、フレークはシーチキンLを買い置きしておけば、ツナ缶料理のほとんどに対応できる。 ☆各種評価 ・グレード ★★★★☆ ・価格 ★★★★☆ #213円/個 ・味覚評価 ★★★★☆ ・入手性 ★★★☆☆ ・原産国 国産 ☆スペック 内容量 80g (固形量60g) 221kcal/缶 食塩相当量0.6g 原材料 びんながまぐろ、綿実サラダ油、食塩、野菜エキス、調味料(アミノ酸等) JAN:4902560009805 製造固有記号G2 製造者 はごろもフーズ株式会社(静岡県静岡市清水区島崎町151) 製品ページ Tuna canning review No.14