こんなツナ缶です ■おねだん 10缶パック598円(税込645円)が定価 単価に直して驚安の64.5円/缶 ■魚の種類 カツオ(ライトミート) ■液汁の種類 油漬(大豆油) ■身のほぐし方 細かいほぐし肉 ■おすすめの食べ方 野菜炒め、チャーハン、炊き込みご飯などへ 2缶まとめて ドーンといこう 解説:定価598円の衝撃 2020年からツナ缶の値上げが続く中、確か2019年頃に発売されたドンキの「すさまじい値段の」ツナ缶。10缶598円税抜、国産品でこんな値段は無理だろう。当然のように輸入品。 読者からけっこう引き合いの強い製品だったが、廉価品10缶も使いきれない……と長らく二の足を踏んでいた。そんな矢先、ドンキからなんでも一品20%引のクーポンが届き、まあ10缶516円税込ならいいかな……と観念して、ついにツナ缶レビュー入りを果たした。 パッケージには 買い置きに便利な 10缶パックにすることで 一缶ずつのラベルコストを省いた 価格破壊ツナ缶 ライトフレーク 70g×10缶パック と書いてある。 スペックに着目しよう。この値段でカツオ使ってるのはプラスポイント。お値段が安いなら、マグロよりカツオのほうが(魚価が安い分)全体的に品質の底上げが図れるから。ただし、カロリーと内容量に対してタンパク質が少ないのが不安。 ハラル認証付き。シュリンクに栄養成分と一括表示をして、缶自体にはskipjack in oilの旨と、賞味期限しか書いてない。なんの缶詰かわからなくなるので「ドンキかつお」などと油性ペンで書いておくのをおすすめする。2021.10製造。 ☆缶を開けたところ 少なッ! 液汁ひたひた、身の量は明らかに80~90円台の輸入品より少ない。 ちょっと生臭いが、廉価品なことを考えたら許容範囲。最低限「普通に食える」ツナ缶ではあるのだ。 しかし、普通に食える・値段が安い……その分のしわ寄せは「クリーニング(けずり)の不完全と品質管理のブレ」「油で内容量を水増し」という点にあらわれている。カツオの色がちょくちょくにじんでいて、カロリーの割にタンパク質量が少ない。国産ツナ缶──同じカツオ油漬のシーチキンマイルドあたりと比べたら雲泥の差があるし、トップバリュのフタが赤い方(No.119)とも有意な違いを感じ取れると思う。 なので、料理に使うなら、液汁をよくしぼって2缶まとめて使うのがおすすめだ。本末転倒に思える提案だが、これならしっかりボリューム出せるうえ(幸いなことに普通に食える味をしてるから)本品の欠点をあらかた克服できる。 ダブルのうえで、チャーハンや炊き込みご飯など加熱系の料理に使えば、欠点はほとんど克服される。多くのご家庭において、このツナ缶のせいで不満が出ることはなくなるはずだ。 廉価ツナ缶は修羅の道。本品もきわめて癖が強いし、「安さ」と「安さの代償」がわかりやすいツナ缶である。 万人にすすめられる製品ではないが、 この値段で普通に食えるツナ缶になっているのは驚愕の一言に尽きる。「安さの代償」がなんなのか、それをどうしたらうまく付き合えるのか理解したら、ツナ缶生活の一助になる……かもしれない。 私はリピートしない。生食したいから。 廉価品・生食目的の条件で、フタが開けやすいライトフレークえらぶ。すごいとは思うけど、ごめんね。 ☆各種評価 ・グレード ☆☆☆☆☆ 0.2 ・価格 ☆☆☆☆☆ 0.1 #51.6円/個(10缶516円)、定価は10缶645円 ・味覚評価 ★★☆☆☆ 1.6 #これでも「普通に食える」のは感心 ・入手性 ★★★★☆ 3.6 #どこのドンキにもあるはず ・原産国 タイ ☆スペック 内容量 70g 235kcal/缶 食塩相当量0.7g たんぱく質11.1g 原材料 かつお、大豆油、野菜エキス、食塩、粉末タマネギ/調味料 (アミノ酸) JAN:4549777400560(10缶シュリンク・ばら売りなし) 製造固有番号TOP-S 70 SKIPJACK IN OIL AND BROTH 輸入者 株式会社パン・パシフィック・インターナショナル(東京都目黒区青葉台2-16-10) 製品ページ Tuna canning Review No.198 ☆ツナ缶スーパーリンク!! ・(No.131)ドンキの三連パック →66円。カツオのツナ缶は。 ・(No.119)トップバリュのフタが赤くて黄色いほう →80円ちょっと。お値段に応じて。 ・(No.171)ローソンセレクト →100円ちょっと。少しずつ。 ・(No.180)シーチキンマイルド →140円くらい。ここから国産ツナ缶。中身がよくなって。 ・(No.113)福島・海の宝 →150円弱。いきます。 ・(No.107)焼津の綱元カツオ →400円。そしてこれがカツオの最終形態。