こんなツナ缶です ■おねだん かなり(100円ちょっと) ■魚の種類 ビンナガマグロ(ホワイトミート) ■液汁の種類 油漬け(しっとり綿実油) ■身のほぐし方 年輪状のかたまり肉(ソリッドタイプ) ■おすすめの食べ方 感傷にひたりながら 白飯と一緒に黙々と 従業員向けの福利厚生・極 関係者や近隣住民向けに直販されているおりづるシリーズのうち、最古参と思われる製品がこのおりづる印まぐろ油漬。通称「おりづるソリッド」。2022年現在、一箱24入で買った単価は200円を切り、ギリ200円超えの由比缶詰所をしのいで最安価のビンナガ綿実油漬ソリッド(小型缶/F3号)になっている。BtoCとして開かれた販路を求めていった由比缶詰所が価格へ転嫁できているのに対し、どこまでもBtoBを貫くことで価格を据え置いたサスナ。 かつて、拙著「ツナ缶の本 The Unlimited」で同社へお手紙をしたためた際「他社にない製品」が同社の魅力であるとお答えいただいた。確かに、これは他社にない製品だ。黙して裏方に徹する、福利厚生を極めたツナ缶であるといえよう。 今回はツナ缶レビュー200缶記念で、珍しく・おいしく・高品質な・スタンダードなツナ缶を食べたくて、ツナ棚から2014年製造のおりづるソリッドを持ってきた。EOフタのデザインに00年代を感じるし、賞味期限が新しい割にクラシカルな魅力に溢れている。 そして。2014年の購入当初、やはり200円いかないくらいの金額だったような記憶がある。今も「200円いかないような金額」。送料は実費となるが、取り寄せると由比缶やシーチキンファンシー(F3)にない独特の魅力を感じ取れると思う。 2014.7製造。製造から8年弱経過した、長期熟成品のおりづるソリッドを実食する。 缶を開けたところ 年輪状の身が入っている。 四年置いていたことで油と身がよく馴染んでいて、とてもやわらかい。 白飯に合う。新しい味は以前の由比缶詰所に近いと考えると、熟成はプラスに効いていたようだ。6年以上の熟成で味に精彩を欠くイメージを持っていたが、おりづるソリッドはきちんと味を保っていた。 ……本記事が、静岡で最後のツナ缶レビューとなる。 ツナ缶ブログも200缶を一区切りにして、休養期間を挟んでから、また月1~2缶くらいのペースで再開していきたい。戻る時期は未定で、もしかたら4月かもしれないし、年内に復帰できないかもしれない。一身上の事情が片付いて、落ち着きを取り戻したら、戻ってくる。それまで筆をおくことにする。 ☆各種評価 ・グレード ★★★★☆ 4.4 ・価格 ★★★☆☆ 3.8 #197円/缶 ・味覚評価 ★★★★☆ 5.0 ・入手性 ★☆☆☆☆ 1.0 #自社通販、直売 ・原産国 国産 ☆スペック 固形量70g/内容総量90g 252kcal/缶 食塩相当量0.7g タンパク質18.6g 原材料 びんながまぐろ、綿実油、野菜汁、食塩、椎茸エキス、昆布エキス JAN:4560253750023 製造固有記号なし 製造者 株式会社サスナ(静岡県焼津市中里824) Tuna canning review No.200 ~~ ■Season1 No.001~No.100 ・2013.11.04~2017.12.04 4年1カ月 ・10,025g 23,344kcal/Season 27,507円 ・国産ツナ缶比率 82% ■Season2 No.101~No.200 ・2017.12.31~2022.03.31 4年3カ月 ・国産ツナ缶比率 78% ■8年4ヵ月のうちにレビューした国産ツナ缶: 160缶 ツナ缶は、次の季節(Season)へ。