204缶 タイ最強缶詰会社・Union純正ツナ缶「SEALECT TUNA STEAK In Rice Bran Oil」
Oct
7
こんなツナ缶です
■おねだん
現地ではちょっと高い級(30バーツ)
■魚の種類
SKIPJACK TUNA(カツオ)
■液汁の種類
油入り水煮(こめ油9%くらい使用)
■身のほぐし方
小さめのゴロゴロ肉
■おすすめの食べ方
加熱系の料理にドーッと。
ちょっとマヨ味あってマヨネーズもよさそう
タイユニオンの国内ブランド・SEALECT
タイユニオン。泣く子も黙る水産加工メガコーポ。日本でいうところのはごろもフーズだが、製造量も輸出国も同社の比ではない。
その巨大さをわかりやすく伝えるならば、かつてアメリカでもっとも有名だったChicken of the Seaを手中に収めるほど。日本で出回る輸入ツナ缶にも同社がOEM製造したと思われる製造所固有記号の製品が出回っているが、検証するにあたって言葉の壁で点と点を結べずにいる。
輸出向けにいろいろなブランドを持つタイユニオンだが、自国内向けにはSEALECTという名前でツナ缶などを売っている。国内向けなので製品に英語表記はなく、すべてタイ語。筆者はタイ語を読めないうえキーボードで入力できないので、調査の苦労は海外ツナ缶ながら日本の商社が卸になっているポルトガルツナ缶(No.111)の比ではなかった。
本項目に掲載している内容は、Webサイトの情報を英訳し、それを日本語に意訳する形をとった。各種評価の一括表示については、可能な限り日本向けに合わせた。油入り水煮なんてカテゴリはタイに無いが、水と油の割合が表示されていたため、日本で用いられる「油より水の使用量が多い」を援用して油入り水煮とした。ハラル認証がついている。
パッケージに書いてあるのはソリッドのようだ。タイ語が読めないのでソリッドだと思っているが、実際は……
本品をSEALECTのトラッキングサイトで調べたところ「この製品はカツオだよ」「巻き網で釣ったよ」「太平洋で漁獲したよ」というだけの内容が妙にお洒落な雰囲気で表示された。ここから飛べる。なおタイ語である。
2017.10製。缶の裏に製造所固有記号と共にSKIPJACKと書いてあり、前出のトラッカーと組み合わせてカツオ油入り水煮缶と同定された。
缶を開けたところ
たまねぎの風味が広がる。カツオの身は大きく、食感は国産品より硬い。ほのかにマヨネーズのような下味を感じる。ステーキと銘打ってはいるが、本邦のまぐろステーキ(No.185)よりはステーキしていない趣だ。
単体でもいけるが、ごはんとの相性は日本向けの輸入ツナ缶のほうがよさそう。加熱系の料理に向いていると思う。
海の向こうでも、ツナ缶の高級化という概念が日本同様に存在していることがわかった。
海外ツナ缶ゆえに情報不足はなはだしい部分があるが、大目に見てほしい。こういうのは恐らく間違いなく絶対に必然的に山下東子先生のほうが詳しいはずだ……
各種評価
・グレード ★★★☆☆ 2.6
・価格 ★★★☆☆【2.8】 #30バーツ≒116円くらい/個
・味覚評価 ★★★☆☆ 3.4
・入手性 【N/A】 #輸入卸のない海外ツナ缶
・原産国 タイ
☆スペック
固形量56g / 内容総量80g
90kcal/缶 食塩相当量0.3g(魚体含有分を含まず)
原材料 かつお(70%)、米油(8.9%)、(水20.6%)、食塩
EAN:8852021707121 製造固有記号AOL8ABRAJ CJ PO
販売者 THAI UNION FROZEN PRODUCTS PCL. 製品ページ
Tuna canning review No.204
☆ツナ缶スーパーリンク!
・(No.111)Filetes De Atum Em Azeite Virgem Extra Bio
→輸入卸のある海外ツナ缶。しずてつストアで売ってた。いいなあしずてつストアは。いろんなツナ缶が売ってて。ほんとうにな。ほんとな。
・(No.189)ワイルドプラネット
→輸入卸のない海外ツナ缶。メキシコでつくられアメリカで販売される。淡白だったけど普通に食べられた。おいしかった。
・(No.10)AYAM BRAND Tuna Kari Hijau
→2013年11月。ツナ缶ブログで「輸入卸のない海外ツナ缶」を積極的に取り上げなくなった、きっかけの製品。味が日本向けにローカライズされてないのは覚悟してたんだけど、味が本場の味すぎて白旗を上げた。
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