デジカメ対フィルムカメラの解像度(備忘録)
Jan
9
比較は極めて困難です。
ここでいう解像度を解像力と捉えれば、未だフィルムの方が上なのですが、解像感と捉えればデジタルの方が高くなる傾向があります。
デジタルの場合、単純な理論解像力は画素数から求めることが可能です。一方、フィルムの場合は、銘柄によって解像力が異なっています。
例えば富士フイルムのベルビア100の場合、データシート上は100本/mmでレスポンスが25%となり、コントラストはかなり低下しますが、分離は可能です。
1本を識別するのに最低2画素必要なことから、100本/mmの分解能を実現するためには、理論上フルサイズで3456万画素必要です。
一方で高解像力の複製用フィルムには200本/mmを超えるものも存在し、これですと、理論上1億3824万画素必要です。
富士マイクロによれば、複製用マイクロフィルム35mmは画素数換算で10億4700万画素相当になるとサイトで説明されています。
http://www.fujimicro.co.jp/enter/product/microq&a.html
やっかいなことに、これはあくまでも白黒のラインによる分離なんです。
ベイヤー配列を採用するデジカメの場合、原色の分解能は極端に低下するため、現実にはもっと差が出るといわれています。
さらにローパスフィルターなどの影響も考慮されていませんし、解像力に方向性を持たないフィルムと方向性を持つデジタルの比較も難しいです。
また、デジタルの場合はシャープネスをかけることで解像力は上がらないものの、見かけ上の解像感を向上させることが可能です。
これらトータルの意味での解像度となると比較は困難です。
既にフィルムや撮像素子の現実的な解像力はレンズの解像力を超えていると言われていますので、事実上の比較は意味がないのかもしれません。
追記(2021.01.28)
こちらのサイトも参考になる。
https://www.dxa.co.jp/column/film_d/
Posted at 2018-01-10 00:49
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Posted at 2018-01-14 18:29
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