あかねさす紫野タイムトラベラーという町内の史跡を巡るイベント当日の様子の続きです。 当地は蒲生野といわれこの地を舞台にした“妹背”の物語や歌が数多く伝わっています。 なかでも有名はのは額田王(ぬかたのおおきみ)と大海人皇子(おおあまのおうじ)との相聞歌です。 あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る (額田王) 紫草の にほえる妹を 憎くあらば 人妻ゆえに われ恋ひめやも (大海人皇子) (以下は町のサイトから引用) こんな歌を大勢の前で詠み合うなんて、ちょっと考えられないような気がしますが、古代の恋はおおらかだったのでしょう。 大人同士の親しみと愛の語らいは一同から喝采を浴びました。 この歌には、座興的にうたい交わしたらしい口調の中に、かつて心を通わせ合った男女の愛が感じられる気がします。だからこそこれほど長い間人々に謳われてきたのではないでしょうか。 (ここまで) ツアー一行は、額田王と大海人皇子に扮したスタッフの相聞歌のやり取りの様子を鑑賞しその後広間で歌作りに挑戦。 みんなの投票で順位を決めて上位得票者は特産品をプレゼントされました。 その後、「日置吉田流」(へきよしだりゅう)弓術の発祥の地と言われる川守城跡と吉田八幡宮を見学しました。