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翻訳・広告代理店Ru Communications LLC便り

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思わず嘘をついてしまった

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この国旗がどこのものかご存じの... この国旗がどこのものかご存じの方を私は尊敬します。



ジムのグループクラスでいつも見かける女性がいました。褐色の肌で、ラティーノのようにも見えますが、アフリカンアメリカンかもしれません。なんとなく、優しいオーラの漂っている人でした。

それで先週、いつも会うのだからと思い切って、「あなたの髪、とっても素敵ね」と話しかけてみました。髪のことは決してお世辞ではありません。ピンク色の髪がくるくると輝きながら腰までおり、まるで人魚姫のようだったのです。

すると、髪は自分でカットして、自分で染めているのだと教えてくれました。「ネイルもね」。見せてくれた指先はまるきりプロ仕様。それでいて仕事も美容系ではなく、カジノのディーラーだそうです(さすがラスベガス、もうディーラーの知人は4人目)。彼女の名前はネッシュ。

ネッシュは私に質問しました。「どこ出身?」。日本だと答えると、自分は日本人が大好きなんだと、いつか日本に行きたいと言ってくれました。「私はね、日本人のお客さんだと思ったら、すぐに私のテーブルに呼ぶのよ。遠くからでも日本人はすぐに分かる」。

「どうして日本人だとわかるの?」「日本人はとても礼儀正しいから一目瞭然。同僚と、こんな話をしたことがあるわ。どの国の人が一番礼儀正しいと思う?って。そしたら誰もが日本人だって答えたわ(そして小声で、「一番礼儀正しくないのは、中国人」)」。私は自分の国を褒められて、くすぐったい気持ちでした。

それで私も、英語にアクセントのあるネッシュに「あなたはどこから?」と尋ねてみました。すると彼女の答えは「Eritrea」――「ん?もう一度言ってくれる?」「Eritrea」。

ここまで日本のことを褒めてくれたのに、私は彼女の国の名前すら分からず、これは大変失礼なことではないかと焦りました。その挙句、つい言ってしまいました。「あーー!聞いたことがあるかも…」。

後で調べてみるとエリトリア。アフリカにある人口550万人の国でした(「アフリカの北朝鮮」の異名を持つ)。

これを夫に話すと、「るーは嘘をついたんだ。知らないって言って良かったのに」。あんなに日本を褒めてもらった後で、「あなたの国、知らない」とは本当に言いにくかったのです…。でも夫も知らない国だったことに勢いを得て、私も知らないと言って良かったんだと気付きました。
#アメリカ在住ライター #エリトリア

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家の中に鳩がいた

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釘地獄と化した餌箱 釘地獄と化した餌箱


庭に野鳥用の餌箱を置いたら、庭が鳩で埋め尽くされたという悲劇についてかつて書きましたが、餌箱を釘(くぎ)地獄にしたところ、鳩が箱にとまれなくなり、うまく追っ払うことができました。釘地獄は、小鳥には全く地獄ではない様子なので、素敵なファームスタイルだった高級餌箱は、今も見苦しい姿で庭のポールにかかっています。

「なぜ鳩を差別するのか――」と、またうるさい葛藤が始まる私ですが、たまには何も考えずに「嫌なものは嫌で良し」と結論付けることにします。

現在、鳩ができるのは、餌箱を近隣の屋根などから遠巻きに眺めることだけです。が、先日、一階のダイニングルームを横切った時、何か犬のようなものが床を歩いているのに気付きました。「あ、雨さん(この前までお世話していたフォスター犬)ね」。普通に納得して台所にコーヒーを取りに向かったのですが、「ちょっと待てよ、雨は引き取られたはず」。

ダイニングルームに戻ってみると、しれっと床を歩いてたのは鳩(家の中で見ると、大きい)でした。「こりゃー!どりゃー!」といきなり鬼の形相で叫んだ私に、大慌ての鳩がバッサバッサとはためきます。「ででげー!!!」。鳩はうまい具合に開いている窓に向かって飛んで行きました。

なんだか血圧の上がった朝でした。






#鳩

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ダニ地獄に飛び込む夫

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正装するとヤクザ風の「強い人」 正装するとヤクザ風の「強い人」


先日、夫は違う星から来た強い人と書きましたが、「強い人」というのは――あくまでも私の夫のことですが――「雑な人」でもあります。親戚5人が泊まりに来るからと、埃だらけのブランケットを全て洗い直してしまう私は、時間に追われ、息も絶え絶えになる「弱い人」です。ところが夫は常にくつろいだ様子で、来客当日も、私がわずか1.5時間家を出た間に、洗っておいた部屋のど真ん中の山盛りのブランケットは見えなかったようで、クローゼットの奥の奥から私も忘れていたような、10年以上の埃がたまったブランケットを発掘し、訪れた親戚の子供に埃ごと投げつけていました。それでいて子供たちは大喜びなんですから、雑な人がどれほど最強か思い知らされます。

ある時、私と夫は小旅行に出て、Airbnbのヴィラに泊まりました。到着するや否や、夫は「布製」のカウチにゴロン。一方私は、布製の、拭き掃除ができないカウチには座れない「弱い人」です。革製だったら、座る前に拭けるのですが…。見ると、これまで泊まった人たちが付けたシミもありました…。

そんなカウチで30分ほど昼寝をした夫が、全身をボリボリ搔きながら起きあがってきました。「ダニがいるな」(夫)。私は彼の手足を見て、ギャッと飛び上がりました。思いっきり噛まれています!腕と足がぎっしりボコボコになるほど、ダニに噛まれています!

これが私だったら、「宿に着いた途端、こんな悲劇に遭うなんて」と、地の底まで凹むでしょう。が、実際それはカウチだけの問題ではなかったのでした。「べ、べ、ベッドにもダニがいるかも!私、とても眠れない!」。体調不良から辛うじて回復しかけた頃の、回復記念旅行でもあったため、3泊の旅のベッドにダニがウヨウヨなんていう地獄に、私の体と心はとても耐えられそうにありません!

すると、目を真っ暗にしている私を見た夫が、ダニ地獄かもしれないベッドにジャンプ。「俺で試そう!Bite me~! Bite me~!(俺を噛め!俺を噛め!)」。それは、なんだか楽しそうな響きすらある声でした…。

グーグー(いびきの音)――1時間後、しょんぼり木製の椅子に座っていた私の所に、夫が戻って来ました。「ベッドにダニはいなかったよ!安心してね!」。「雑な人」にいらつくこともあるのですが、その雑さを喜ぼうと、その時私は心に決めたのでした。



#ダニ地獄

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ボランティアの葛藤――「ごめんね」

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https://animalf... https://animalfoundation.com/volunteer/foster-pet-search
ラスベガスでフォスターボランティアをしたい方はこちらから。緊急保護が必要なこの犬猫のリストから、希望の子を選んで申請してください。       



アニマルシェルターに収容され、順応できないでいる犬を自宅に一時避難させる、いわゆるフォスターボランティアをしていますが、私みたいなくよくよした性格の人間は、ボランティア一つするのにも葛藤ばかりです。

「ごめんね」――そんな気持ちが、心の中に散らばっているのです。

一つは、飼ってあげられない「ごめんね」。昨年、愛犬を亡くしてから、もう私には無理だと悟りました。

二つ目は、家族のように愛してあげられない「ごめんね」。道端に放置された雨さん(先月まで預かっていたフォスター犬)は、前のオーナーに愛されていたでしょうか。愛していたら、道端に置いて逃げたりしませんよね。それなのに、次に出会ったのが、飼わないと決めた「私」ですか。

そして三つ目は、うまくしつけられない「ごめんね」。雨さんが家に来たその日に、「こりゃ、とんでもないお荷物を背負ってしまった」と思ったのは、恥ずかしながら正直な気持ちです。とにかく雨さんは、何も、できなかった。家の床でおしっこ、テーブルに飛び乗って人間の食べ物を食べる、クッションを噛みちぎる、庭に出せば丹精込めた育てた植物を(針だらけのサボテンまで)食べ散らかす、外を歩けば重たい馬車でも引かせたいほど引っ張る――一つ一つ教え、雨さんは最後にはかなりの成長を見せました、でも、、まだまだでした。「これじゃ、また捨てられる…私の力が足りないせいだ」。

そんな中、私がボランティアをしている市営シェルターの、さっ処分率を目にしました。昨年は1年で約4000匹(犬猫)。何の罪もない動物が毎日10匹以上の速度で殺されています。でも市営シェルターだけを責められません。1年で持ち込まれた動物の数は驚きの約2万2000匹(その背後に約2万2000人もの無責任な人間あり)。犬の檻は50ほどしかないのに…。必然、彼らの命はフォスターボランティアの献身にかかっています。

私がぐずぐず悩んでいる間にも、犬猫はどんどん殺されていっています。ぐずぐずはもうやめよ! そんな時、私の背中を後押しするように、ちょうど読んでいた小説『パンドラの匣』(太宰治)にこんな文章が現れました。

献身には、何の身支度も要らない。今日ただいま、このままの姿で、いっさいを捧げたてまつるべきである。鍬(くわ)とる者は、鍬とった野良姿のままで、献身すべきだ。自分の姿を、いつわってはいけない。献身には猶予がゆるされない。人間の時々刻々が、献身でなければならぬ。いかにして見事に献身すべきやなど、工夫をこらすのは、最も無意味なことである」。
#パンドラの匣

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コロナ担当看護師の姉に聞いてみた(アメリカ)

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コロナ担当看護師の姉に聞いてみ...





先週末、コロナ病床担当看護師(在米)の義姉が我が家に来たので、色々質問してみました。

――もうあまりコロナ患者はいない?(私)
義姉:(まずため息)、もちろん、まだ多いわよ。看護師も不足していて、一人が担当する患者数がかなり増えたの。もうヘトヘト…今すぐにでも辞めたい…。

――重症患者っているの?
入院しているということは、もう既に重症かそれに近い状態よ。

――どんな人が今もコロナにかかっているの?
ワクチン未接種の人。もちろん接種済の患者さんも少しはいるけど、ほとんどが打っていない人。

――医療従事者は今もマスク着用?
最近、もうマスクをしなくて良いという通達があってね、でも私はN95のマスクと防護服をつけてコロナ患者のお世話をしている。怒りを感じるのは、高いN95のマスクを自腹で購入しなくちゃいけなくなったこと。病院は「ご自由に」と言って、経費節減よ。

――コロナ患者の世話は前ほどストレスではなくなった?
ううん、前と同じ。中にはコロナ病棟に入ると、過呼吸のようになる看護師もいるわ。やっぱり呼吸するのがこわくて、それでパニック状態になって、呼吸がおかしくなるの。「普通に呼吸し続けなさい」と言うんだけど。

――コロナ禍も数年経ち、働く環境は改善されてきた?
逆にひどくなってる。看護師はコロナにかかっても「無症状なら出勤しろ」と言われる。病院にはコロナ以外の免疫力の低い患者さんもいて、感染させたら大変なことになるのに……でも本当に人手が足りない…医療従事者が長期休むと病院が回らない。今でも1人の患者さんを見ている間に、10件以上の他の呼び出しがかかる。もう気が狂いそう。だから患者さんから不当な文句を言われても、「すみません」とすぐに謝る。言い返したらその場にいる時間が長くなるから。

――各病院の方針、また地域にもよると思いますが、少なくとも姉が勤める大手病院では、想像以上に過酷な状態が続いているようです…。
#アメリカのコロナ

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私の夫は違う星から来た人

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私の夫は違う星から来た人




本当にどうでもいい話ですが、先月、夫と田園地帯を数時間ドライブした後、私は車の正面の網目部分に、黄色い蝶々の死骸がいくつも挟まっていることに気付きました。黒い車に黄色い死骸…。私はキャッと小さく叫んだ後、「運転しているうちに取れてしまって!」と願いました。

しかし次の立ち寄り先でも、まだ黄色い蝶々は挟まったままです。夫は気付いていないようですが、気付いたらきっと嫌な気分になるでしょう…この後、飛ばされてくれたら…。

そして次のランチ休憩。ちょうど車を駐車した、その正面の屋外席に案内されたため、私は目を背けつつ座っていました。あれを取り除くには、自動洗車マシンに入る必要があるかもしれません。でも洗車マシンでも取れなかったら……。濡れたまま貼り付いている蝶の死骸を想像すると、一層暗い気持ちになりました。

そうして目を真っ暗にして座っていると、隣にいた夫がテーブルからふいに立ち上がりました。そして車の正面に近付き、まるで普通のゴミでもつかむように挟まっていた死骸をぴっぴっぴっと取り除きました。全部終わった後、手をパンパン!とはたき、大きな声で「食べすぎちゃったなあ!」。

夫は違う星から来た強い人でした…。
#蝶が怖い

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今さら『人間失格』を読む

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今さら『人間失格』を読む






アメリカ在住のため、日本語の本を全て電子書籍で購入している私は、もっぱら古い本ばかり読んでいます。なぜ?――安いからです(笑)。新刊本は1冊1500円超なんてざらですし、そもそもあまり電子化されていません。

それで、わずか160円で何となく購入した『太宰治全集1』。太宰作品はいくつか読みましたが、この全集1のしょっぱなを飾る『人間失格』は、十代の頃、手に取り、「く、暗すぎる」とギブアップしたものでした。

さて、あれから数十年経った今、どう思うかしらん――読んでみると、まるで渦巻きに吸い込まれるように没頭してしまいました。若い頃は「これを読み終わると、自分も死にたくなるのか」と、空恐ろしかったのかもしれません。

読んでいる間は、虚ろに歩く主人公の体の中に自分が入って行くような感覚を覚えました。そして最後は、ただ諸行無常の人生を生きるのみ、ということに気付かされます。でもそれが希望であるか、絶望であるかは分かりません(脱稿のわずか1カ月後に太宰は自殺)。





#人間失格 #太宰治

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雨さんのストーカーに

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行きは雨さんと一緒。帰りは首輪... 行きは雨さんと一緒。帰りは首輪と紐だけ…。



犬のフォスター:下痢掃除で疲労困憊』から始まった、捨てられ犬・雨さんと私の生活ですが、半年という異例に長いフォスターボランティア期間を経て、ついに雨さんはもらわれていきました。

ネバダ州ではアダプションの前に避妊手術を終えなければならないそうで、引き渡し当日は、私が朝8時にシェルター付属の病院に雨さんをドロップオフして、手術完了後、午後4時に新しい飼い主のリンダが引き取りに来るという段取りです。

シェルターが家から遠いため、ほぼ一睡もせずに早朝から出掛けた私は、雨さんをスタッフに渡すまで気が張りっぱなしでした。その後、車に乗って助手席の空っぽの首輪と紐を見て初めて、雨さんが私のもとから本当に旅立ってしまったことに気付きました。

翌日、新しい飼い主のリンダに「雨は元気に過ごしていますか」とメッセージを送ると、写真付きの丁寧な返信が来ました。そしてまた翌日、同じように質問すると、またリンダは写真付きで返信をくれました。そしてまた翌日……私は気づきました、もう私の犬じゃない…。

「もうリンダにメッセージは送らない方がいいかな」。否定してもらいたい気持ちで夫に相談したら、その回答は一刀両断。「るー!もう二度と送っちゃダメ!雨とリンダのストーカーになるつもり!?」。

本当に、その通りです(しょんぼり)。







#アメリカでボランティア #犬のフォスター

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私の先生は統合失調症なのか…

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私の先生は統合失調症なのか…




私が10代の頃、母親はマンションの管理人をやっていました。マンションに住みながら住人のお世話をする仕事です。もちろん住人からの苦情も受け付けるわけですが、母は誠実に対処していたのを覚えています。

ところがそんな母を悩ませる住人がいました。新しく入居してきた、一人暮らしの高齢女性Aさんです。Aさんは入居して来たその週から、母に苦情を言いに来ました。「隣人が私の部屋を覗いている。なんてこと!」。

母は早速、同じく一人暮らしの隣人に電話をしてみましたが、出張中で数週間県外に居続けているとのこと。一体誰が覗いているのでしょう。対処策も分からないままでしたが、Aさんからの苦情はエスカレート。毎日のように我が家に怒鳴り込んできて、しまいには「コンセントの穴から人が覗いて私を監視している」とまで言い出したのです。

母はどうしたら良いか分からず、本当に困っていました。しかしわずか1カ月の入居期間で、Aさんは息子家族に引き取られることに。息子さんは、Aさんが精神的な病を患っていたために迷惑をかけたと母に謝罪されました。

その後、私は、現代でいうところの「統合失調症」患者の典型的な行動の一つに「監視されている言い出す」というのがあることを知りました。

私の先生は電磁波過敏症」で書いた私の英会話の先生ですが、とにかく電磁波を恐れていて、室内の壁も天井も全て段ボールで隈なく覆ってしまうほどです。

そんな先生が昨日、私に最近の大きな心配事を打ち明けてくれました。「私は監視されているの、それももう10年以上」。「誰が先生を監視しているんですか」――「詳細は怖くて言えないわ。でも監視がどんどんエスカレートしてくるから、逃げないといけない」。

その後、統合失調症について調べていたら、さまざまな典型行動の一つとして「監視されていると言い出す」の他に、「電磁波攻撃を受けていると言い出す。そのため、窓を段ボールなどで覆う」というのが挙げられていました。

先生は統合失調症なのでしょうか。







#統合失調症 #電磁波過敏症

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ついに引き取られた私のフォスター犬

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骨皮だった6カ月前の雨さん。 骨皮だった6カ月前の雨さん。






昨日、牧場育ちの里親希望者・リンダが雨に会いに来てくれたと書きましたが、庭での面会中も雨は落ち着きがなく、興奮状態でリンダにガフガフ飛びついています。

こりゃまたダメだな…。

ところがリンダは「子供と同じね。普段はいい子なのに、人前に出すと悪いところばかり見せるわけ」。

そこでそろそろ1時間になろうとする頃、私は切り出しました。「この後、2組の里親希望者さんが来る予定になっていますが、キャンセルした方が良いでしょうか(つまり、あなたがアダプトしますか?)」。リンダの返事は「No」。

「No」ってどっちでしょう! 「No, you don' have to(キャンセルしなくていいです、私は辞退します)」、少ない可能性ですが「No, you dont have to see them(他の方の面会は不要です、私がアダプトします)」。

いや、引き取らないの意味に決まっている…そう思った瞬間、私は急にがっくりし、体の力が抜けてしまいました。午前中の地獄絵図乱闘事件の疲れも手伝って体力と気力の消耗が激しく、リンダや夫の話す英語までモヤがかかったように聞こえなくなったのです。

すると、リンダが雨の顔を両手で包んで言いました。「We are matched(私たちは出会ったわ)」。

「え?え?え?なんと!? あ、あ、あ、雨をもらってくれるんですか」―-リンダの返事は「YES!」。

「あなたみたいな人に雨を引き取ってもらいたかった…」――そう言う私の目からは、涙がボロボロこぼれていました。6カ月もの長いフォスター期間を経て、ついに雨を家族として愛してくれる人が見つかったのです。






#アメリカでボランティア #犬のフォスター

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ついに暴れ犬・雨さんを制御できる人が出現!?

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ドギーベッドを噛み散らかすフォ... ドギーベッドを噛み散らかすフォスター犬・雨さん。この他、庭の植物、リモコンなど、被害続出。




昨日、犬連れで雨さんを見に来てくださった里親希望者さんとの地獄絵図的面会について書きましたが、私はすっかり自信喪失してしまいました。犬の問題行動はほぼ100%、飼い主の問題です。雨が他の犬に飛び掛かったのも「弱いリーダーの私」を守ろうとしたからであり、私がリーダーとして雨を安心させ、私のコマンドに従うことが最も安全だと認識させられていれば、雨は落ち着いていたはずです。

これで雨の選択肢は減りました。「他のペットがいない家庭」と指定しなければなりません。他のペットに噛みついて危害を与えた場合、最悪、雨は安楽死させられる可能性もあります。私の訓練能力の不足が雨の選択肢を狭めてしまった…。そう思っていた時、携帯メッセージの着信音が鳴りました。「雨に興味があります。私は猫を飼っているんですが…」。

ダメでしょ……。

私もまだ頭が混乱していたのもあり、恥ずかしながら雨の大暴れぶりをその方に、正直に思いっきり、包み隠さず話しました。どうせお断りのケースでです。「なので、はい、雨は猫ちゃんのいるお宅ではダメかと。お問い合わせありがとうございました」。

ところが、その女性は引きません。「大丈夫。私はもっとひどい獰猛な、それも超大型犬を飼ったことがあります。でも数カ月で犬は落ち着き、先住猫を仲間だと認識しました」――「もっとひどい獰猛な、超大型犬!」。

さらに女性は言いつのります。「私はリタイアして時間がたっぷりあるので、雨をしつける余裕があります」。加えて「私はアリゾナ州の牧場で育ちました。動物の訓練は私が幼少期から学んだことです」。

2時間後、その里親希望者さん――リンダが我が家の庭に座っていました。

しかしまた雨さん、また大興奮。リンダにジャンプして飛びつき、喜んでいるんだか怒っているんだかなんだかよく分からない興奮顔をして、一時もじっとせず、リンダの手をガフガフ甘噛みしたりして、「お行儀の悪い犬」ぶりを発揮したのです。
#アメリカでボランティア #犬のフォスター

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地獄絵図となった雨さんのお見合い

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普段はまったりとした良い子なん... 普段はまったりとした良い子なんですよ…。人前に出る時だけ難ありで…。




ご近所SNSでのPR動画はラスベガス市民の間で5万回以上再生! 我が家で預かっている不人気フォスター犬、雨さんに次から次へと面会希望が舞い込みます。

しかしこれまで里親希望者が来る度に大興奮してしまい、人々を怖気づかせている雨さんですから、今回はペット用の自然派「落ち着きサプリ」を事前に飲ませて、面会時間を待ちます。

が、これが効きゃせん! 

中でもひどかったのは、愛犬連れで面会にいらっしゃったケースです。実は雨の他の犬への反応に自信が持てなかった私は、この希望者さんにはお断りを入れていました。しかし、「私の犬は絶対に喧嘩にならないので大丈夫」と、希望者さんは引きません。

それで私も大至急「犬と犬の適切な出会わせ方」を学び、里親希望者さんにお願いして、まず道端というニュートラルな場で犬と犬を出会わせて、一緒に町内をぐるりと一周することにしました。家というテリトリーに他の犬がいきなり入って来るのではなく、横並びで「同じ方向に散歩する」ことが重要なのだそうです。

ところが、早めに到着した里親希望者さんが直接、犬と共に玄関へ。どうしよう! 私もテンパってしまい、雨と共にドアを開けたその瞬間! 雨が里親希望者さんの犬に飛び掛かって行きました。嗚呼! 

「絶対喧嘩しない」はずの里親希望者さんのワンちゃんも雨に応戦!2頭が大暴れし、最悪にも雨の首輪がはずれ、制御不能に。玄関の洋服かけが倒れ、服が散らばり、私も雨に飛び掛かって床に転がって羽交い絞めし、そこは阿鼻叫喚の場となりました。

「す!すみませんが!いったん家の外に出てください!」と私は床に転がりながら里親希望者さんに叫び続けましたが、里親希望者さんは落ちた服を一枚一枚ゆっくりと拾ってハンガーにかけて、なかなか出て行ってくれません。

すると大ウナギのように暴れる雨が、私の羽交い絞めから抜け、また相手のワンちゃんに突進。再びタックル! 里親希望者さんが全ての服をかけ終わって出て行くまでの時間の途方もなく長く感じたこと!その間、私と雨はずっと床に転げまわっていました。

里親希望者さんとその愛犬が去った後、私はボサボサに乱れた髪とよれたままの服で床に呆然と座っていました。雨、こんな雨、誰がもらってくれる。私のせいだ…雨にコマンドをもっと聞くようにしつけられない私のせいだ…この半年間、何をしていたんだろう。

そんな中、「猫を飼っていますが、雨に興味があります」というメッセージが届きました。もちろん、「NO!」です。






#アメリカでボランティア #犬のフォスター

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断られ続けるフォスター犬、雨さん

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これがご近所SNSにアップした2回目の動画。タイトルは「いまだ貰い手は見つからず」。



シェルターのボランティアで預かっているフォスター犬、雨さんですが、なかなか貰い手が現れませんでした。我が家にわざわざ見に来てくださった方々も、雨のあまりのエキサイトぶりに、「ちょっと考えさせてください」と苦笑。その後、どなたも決して戻って来ません。シェルターのサイトによると、フォスター期間の平均は「40日前後」。ところが雨さんはもう私の所に半年以上います。

そこでこの動画を作って、ご近所SNSにアップしました。が、「Good job!」や「Cute dog!」などのお褒めの言葉はたくさんいただいたものの、誰一人として「飼いたい」という方は現れません。

よし!それなら…。広告制作者の本気を120%発揮し笑、違う角度の動画を作ることにしました(iPhone撮影の縦型動画使用のため、雨さんが中央に来ないのが難点ですが汗)。前回は少しポジティブな雰囲気だったので、今度は「寂しさと健気さ」がテーマ。それが上の「2回目の動画」です。

すると何ということでしょう!10件を超える面会申し込みが次々と飛び込み、再生回数も5万回を突破(ラスベガス市民だけが見られるSNSなので、これはかなりの数です)。

しかしはやり、雨さんの"お見合い”は、スムーズにはいかなかったのです。
#アメリカでボランティア #犬のフォスター

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