揚羽色の恋
Dec
25
タカマ那智によく似た転校生には
失恋させたくないくせに、
廻り舞台のオリキャラ、
揚羽さんを失恋させるのには躊躇がない私です(笑)
失恋させるのに躊躇がない、というよりは、
叶わない恋をさせるのに躊躇がない、と言った方がいいかもしれない。
揚羽さんの場合は、
叶わない恋に身もだえる様を描きたいのですよ。
切ない想いに身を焦がす様を描きたいのです。
いけないことだと知っていながらも、
颯太に惹かれ、那智に嫉妬する。
そんな彼女を描きたい。
そんな彼女の人間らしさを描きたい。
颯太が自分に向ける「優しさ」が、
特別な相手に向けられる
恋情や愛情といった類のものとは
違うことに気づきながらも、
その事実から目を背けようとする、
そんな彼女を描きたい。
颯太の心を独り占めしたいのにできない、
現実から目を背けたいのに背けられない、
そんな彼女を描きたい。
だから、彼女が那智と対等に張り合えるかどうかはもはや、
どうでもいいというか(笑)
むしろ、対等に張り合えないからこそ、
彼女の人間味が滲み出てくるというか。
那智が颯太に寄り添う揚羽さんを見たら、
たぶん嫉妬するとは思うんだけど、
でも、それ以上に、那智は橋姫さまに
翻弄されるのかなぁと。
ふたりの嫉妬をうまく食い物にするのが
橋姫さまかなぁと。
揚羽はいわば、
そのための「道具」のひとつでしかなくて、
どう考えたって勝ち目がなくて、
噛ませ犬でしかなくて。
だけど、間違いなく、
もうひとりのヒロインなのです。
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