嫉妬は橋姫の大事なエネルギー源だから。
揚羽を身近に置いているのは、
那智に嫉妬する彼女をそばに置いているのは、
活力増強のためなんだけれど。
叶わない想いに身を焦がす彼女を身近で見ていて、
どんな気持ちなんだろうなぁと。
己に課せられた使命に孤独に耐えていた揚羽に、
かつての自分を重ね合わせたりはしないんだろうか。
生まれて初めてかけられた優しい言葉に、
心を震わせ、身を焦がす彼女に、
かつての自分を重ねて見たりはしないんだろうか。
共感、あるいは、同族嫌悪めいた気持ちを
抱いたりはしないんだろうか。
ああ、あれか?
桔梗にとっての死魂みたいな?
「哀れな女の魂たちよ……。私とともに来い……」みたいな?
けど、別に桔梗は自分の消滅を願ってはいないからなぁ……。
一時期、犬夜叉と一緒に地獄に落ちることは願ってたけど、
あれは、自分が地獄に行きたかったわけではなくて、
地獄に行くしかないから、でも一人では行きたくないから、
愛する人を道連れにしたいから、
だから犬夜叉を連れて行こうとしてただけで、
自分自身の消滅を願っていたわけではないからなぁ。
一方で、橋姫さまは。
呪いに呪った自分自身を消すために、
第二の自分を生み出すの?
第二の自分の嫉妬を食い物にするの?
そんな彼女にどう接するの?
わからないことだらけだ。
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