謎と必然性のバランス
Feb
5
全体的に意味不明だった。
中盤あたりは、ストーリーの勢いや映像美に引き込まれて、
序盤の疑問や違和感が帳消しになりかけたけど、
またすぐに置いてけぼり感を味わうことになった(笑)
「は?」、「なんで?」、「いやいや……」、
「ダメだろっ!!」、「わけわかんない……」
何度もそんなツッコミを入れながら見ていました(笑)
最後まで見れば疑問や違和感がなくなるとは、
これっぽっちも思ってなかったけど、
まさかここまで、見れば見るほど、
疑問や違和感が積み重なっていくとは思わなかった(笑)
この作品、ぶっちゃけ必然性が薄いのよ。
理由付けが薄い。
薄いというか、もはやない。
なんで、陽菜が「天気の子」になったの?
もう一度、母親と一緒に青空の下を歩きたかった。
そう願えば、誰でも天気の子になれるんですか(笑)
あの廃ビルの屋上にある神社はいったい何なのか。
その説明も一切ないし。
なんで帆高が拳銃を拾い、
それを持ち歩くことになったのか、
その経緯の説明もないし。
別に、言葉でいちいち説明してほしいわけじゃなくて、
それとなく描写してくれればそれでいいけど、
それをところどころに散りばめてくれれば
それでいいけど、
それが全くないんだもの。
ほんの一瞬、「え?なんでこんなもの入っているんだ?」みたいな描写をして、
それで終わり。
「おもちゃだと思ってた」というセリフはあるけど、
だからって、ずっと拳銃を持ち歩くか?
本物だと知った後も、
何食わぬ顔で平然と持ち歩くのも理解できない。
持っていることに罪悪感を覚えるでもなければ、
護身用として持ち歩いていることを伺わせる描写があるわけでもない。
ただ、ピンチの時にいきなり取り出して、
震える手でかまえて、そんで発砲して、警官に追われる。
ただ、それだけ。
他にも疑問点はいっぱいある。
なんで、陽菜が「人柱」なんてものになってしまったのか。
この作品で言うところの「人柱」とは、「巫女」とは、いったい何なのか。
彼女が贄となることで、ならないことで、
何が起きるのか。
いったい何がどうなって、天気に変化が現れるのか。
その辺が全く描写されていない。
頼むから、お得意の「小説読めばわかるよ!」は辞めてほしい。
読者や視聴者を物語に引き込む誘因として、
「謎」はものすごく重要だけど、
次々と新たな謎を作り出して、
その答えもヒントも明示することなく、
「雰囲気でわかるでしょ?わからなかったら小説でも読んで」と
言わんばかりのストーリー展開は、違うと思う……。
……。
なんか、朝はめっちゃ天気よかったのに、
急に天気が荒れてきた……。
そんな時に何だけど、
「天気」、「雨」、「巫女」、「人柱」というワードで
思い出すのがこの曲なのだ。
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