Dearest
Mar
20
伏線が見事だったな。
アニメ化されて、人気に火がついて、
引き延ばしの影響をもろに受けて、
だらけてきた中盤以降は、
あんま読んでないけど。
でも、前半は見事だったし、
ラストも、大まかな構想を当初から
ある程度決めていたからこその、
大団円だったんだろうし。
きっとだからこその、
日暮神社に伝わる言い伝えなんだよね。
いきなり桔梗vs犬夜叉のシーンで幕を開け、
そこから現代に飛んで、
玉の由来に触れて、
骨悔いの井戸で戦国時代に行って、
玉を粉砕して、
欠片探しの旅に出た1巻に始まり。
2巻では、異母兄、
殺生丸が登場して、
犬夜叉の母親を死者の世界から
連れてきたとのたまうし。
実際には違うんだけど、
でも、この話の中で、
犬夜叉は妖刀、鉄砕牙を手に入れる。
そして4巻では、可愛い「悪霊」、
真由ちゃんを登場させて、
おせっかいを焼こうとするかごめに、
犬夜叉が「関わるな」と忠告をする。
悪霊は厄介だから。
叩き切ってなんぼの妖怪とは違うし、
かといえ、話して通じる相手でもないのだからと。
こうして、「成仏できない死者」の存在を
さりげなく示しておいて、
真由ちゃんを無事に成仏させた後で、
5巻で本命、桔梗様の登場だからな。
それも、ちゃんと5巻の前半で、
「人間」になった犬夜叉を描いた上でだから、
ほんとすごいと思う。
半妖である犬夜叉がいっとき、
妖怪の血を失い、
人間になる朔の日を描いた上で、
「犬夜叉。おまえは人間になれる」だもんな。
それも、朔の日の描写は、
単に容姿を変化させるだけじゃなくて、
妖刀であるはずの鉄砕牙が
変化しないことで、
犬夜叉に妖力がないことを
端的に表している。
そんな朔の日を描いた上で、
「オレが人間に……?」
「なれるさ。おまえはもともと、半分は人間だもの」
このシーンの説得力。
さらには、1巻の最初に登場したシーンを
再描写することで、
「50年前」に何があったのかを
紐解いていく。
あの流れは本当に見事だった。
それが、夜叉姫ときたら。
ご都合主義で登場しては、
消えていくキャラの数々。
終いには、戦いの目的がよくわからんまま、
宇宙戦に突入(笑)
何のためにやっているのかわからん戦いで、
妹を失って、逆上して、
なんとか敵(?)に一撃を食らわせるも、
取り逃がして、そんで号泣して、
2期に続く……!!って言われても。
意味わからなすぎて笑える。
これで2期を見たいと思える人の
気持ちがわからんよ。
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