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猫の揺りかご Blog

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「犬夜叉」と「半妖の夜叉姫」に思うこと②~期待と距離感~

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①からの続き。

そんなこんなで、
原作コミックスを手放したものの、

犬夜叉そのものを嫌いになったというわけではなくて。

なんなら原作については、

手放した十数年後に、
お気に入りの巻だけ買いなおしたりしたし。

アニメも、無印はもちろん、
完結編も見ました。

「長いなぁ」という印象はあるけれど、
それでも嫌いになるということはなかった。

ただ、原作をアニメ化するにあたり、
「どうしてそうなった……」と怒りや失望を感じ得ないシーンが、

実は無印初期の時点であったんだ……。

それは、すごくすごく楽しみにしてた、
桔梗復活のシーン。

え……?ちょっと待って。
なんで楓婆ちゃん、

「おぬし……、あの時、桔梗お姉さまと何があった……?」って聞かないの?

え……?なんでいきなり、
桔梗が血まみれになるの……?

驚く犬夜叉に対して、楓婆ちゃんまでが、
桔梗と一緒に、「何を今更」と言わんばかりに、

「おまえがやったのではないか」とか言い出すし。

おまけに、犬夜叉が「黙れっ!!」って言いながら
桔梗を抱きしめるシーンがなくなっていたし。

あのシーン、大好きだったのに。

もう、改悪が酷すぎて、
子どもながらに、笑うしかなかったんですけどwww

そのくせ、アニオリで丁寧に、
桔梗と犬夜叉の馴れ初め話を描かれても、

興覚めしちゃったんだよなぁ……。

アニメのあのシーンが大好きな人には、
申し訳ない……。

もう、私の中では、あの時点ですでに、
アニメに対する期待が一度壊れたので、

それ以降は、そこまで大きな期待をしなくなったんだよなぁ……。

だから、原作の桔梗ファンが、
アニメでの桔梗の描き方にイチャモンつけてる時も、

「あ~、まあ、そうかも?」程度にしか思っていなかったような……。

たぶん、今思うに、
私が桔梗復活のシーンに感じた思いは、

原作が好きすぎるからこそ、
期待が大きかったからこそ、

感じた違和感や嫌悪感で、

いったん原作と離れて、アニメ単体で見れば、
期待をせずに見れば、

あの展開は、そこまでおかしいものでは
なかったのかなぁと。

アニメだけ見てた人には、
案外、すんなり受け入れられるシーンだったのかなぁと。

今回の「夜叉姫」に対する巷の反応についても、
「期待」が大きく影響しているのかなぁと。

私自身、「夜叉姫」の放送を
楽しみにしていなかったと言ったら噓になるけど。

でも、放送前の時点で、
高橋留美子先生はキャラデザにしか関わっておらず、

原作のない、完全アニオリ作品だってことは知ってたし。

もっとも、「アニメ犬夜叉」無印のアニオリ回の中には、
クオリティの高さを評価されて人気の話もあって、

「夜叉姫」は当時のスタッフによる制作だから、
「期待したい」というファンの声も耳にしていた。

私はその声に同調しつつも、

「でも、桔梗復活のシーンを改悪した人たちだからな……」って
気持ちも心のどっかにあって、

そこまで大きな期待はしてなかったんだよね。

だから、いざ夜叉姫が始まってみたら、
「意外とおもしろいじゃんっ!?」ってのが率直な感想だった。

うん、面白かったよ、途中までは。

視聴者の中で、「あの回はいらない」と声高に言われている、
愛矢姫の回も、私は好きでした。

あのくだらないバカバカしさが微笑ましくて(笑)

物語の大筋と何ら関係ない、
けど楽しめるあの回はすごく好きだった。

ただ、なぁ……。
肝心の「大筋」がハチャメチャなのよ、夜叉姫は。

私自身は、「夜叉姫」が
親世代の話とは全くの別物と思ってはいるから、

犬夜叉やかごめが出てこないなら出てこないで、
それはそれでいいんだけど。

変にチラ見させといて、
その後なしのつぶてって、どうなの!?っていう。

犬夜叉ファンに期待だけさせといて、
詐欺まがいに視聴率や金を巻き上げようとしている。

そんな風にしか見えなくて。

何の技術も努力も無しに、
安易にファンを釣ろうとしているようにしか、思えなくて。

こんなのが「プロ」による商業作品かと思うと、
情けなくて、腹立たしくて。

未だに小説家になる夢を抱きながら、
趣味で二次小説を書いている身からすると。

実際に書いている二次小説は、
犬夜叉とは別作品だけど、

犬夜叉の影響を大いに受けた作品を
書いている身からすると。

もう、噴飯ものだし、怒り心頭だしで、
言いたいことがありすぎるのですよ、夜叉姫には。

構造的に、おかしすぎるのだもの。

「2期に期待」なんて、私は到底言えない。

だって、無理だもの。

脚本が破綻しているもの。
そのことに気づかずに、どんどん破滅していく人たちだもの。

にも関わらず、「2期制作決定っ!!!!」なんて
やっちゃう人たちだもの。

「伏線」の何たるかをわからずに、
適当に「謎」を散らかしまくって、

何ら拾おうとしない人たちだもの。

あんなの、「伏線」じゃなくて、
単なる「ゴミ」です。「爆弾」です。

「線」になんて、全くなっていないもの。

期待を捨てきれないファンには申し訳ないけれど、
私は2期に期待なんてできない。

どなたかが呟いておられた気がするけれど。

もし仮に、2期が傑作になったとしたら、
それはそれで、「1期は何だったんだ」って話なんですよ。

「2期でそれができるなら、1期でもできたでしょ」って話なんですよ。

あれだけ素晴らしい素材がそろっていたのに、
おもしろくなる要素はいっぱいあったはずなのに、

それを全て無駄にした制作陣に、
私はもはや、何の期待もできないし、

「とりあえず、期待せずに見てみよう」という気にもなれないわ。
それはもはや、1期で済ませたことだから。

その結果が今だから。

ああ、本当に、
腹立たしいったらありゃしない。



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