うだるような暑さの中で、君に別れを告げる。 じりじりと焼けつくような痛みが胸を襲う。 焼け焦げた想いはまるで、 干からびて朽ちかけた蝉の抜け殻のようで。 揺らめくアスファルトの湯気を呆然と見つめながら、 君にさよならを告げた――。