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194. 予期せぬ事が起こったとき

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194. 予期せぬ事が起こった...
考えてもいなかった事(ストレス)が
自分に降りかかってきたとき、
普通以上に緊張したり、
不安になったりする人がいます。

実は、私もそのような性格です。


いつも、前もって下調べをするような、
計画性が高い人に多いように思います。

たぶん、家事も仕事もきちっとする、
几帳面な人です。

こんな人が、連続して流産してしまうと、
ものすごく、いろいろ考え込んでしまい、
異常に悲観的になってしまうのかもしれません。


2回連続して流産した場合、
年齢によって違いますが、
2回とも受精卵の偶然的な運命(染色体異常)によって、
たまたま流産した確率は50%ぐらいあるのです。

実際に、1981年以前の無治療による
2回連続流産後の3回目妊娠の成功率(出産率)は、
約60%でした。

原因を見つけて治療した同様の成功率(出産率)は、
約80%強です。


連続流産という、
思ってもいなかった事が、
あなたに起こった今、
あなたの運命を、
まずは、受け入れてください。


自分の努力だけでは、
どうしようもない事もあるのです。

命の誕生には、
神様が決める運命的な事にも
支配されているのです。


運命を受け入れたとき、
きっと、
あなたの赤ちゃんを抱きしめることができますよ。

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193. ちょっと走ってみました

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193. ちょっと走ってみまし...
何年ぶりかで、
夕食後、散歩に出かけたとき、
ためしに、ちょっと走ってみました。

びっくりしました。
自分の体が重~いのです。

学生時代はあんなに軽く感じたのに。

20年前、40年前の記憶が、
つい数年前であったように感じられます。


衰えるのは早いものですね。

アンチエイジング。。。


自分の健康のため、
社会に流されないように、
自分を見つめ、
ゆっくりと歩いていきます。


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192. 第3回、青クリの会のご報告

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192. 第3回、青クリの会の...
本日、クリニック近くのメルパルク名古屋で、
第3回青クリの会を開催しました。

約40名の不育症、着床障害の患者さんが
出席されました。

今回は、2012年7月の欧州ヒト生殖会議
における着床障害の話題についてと、
2012年8月の日本受精着床学会講演会
におけるシンポジウム「不育症と着床障害」
についての私の講演内容についても、
ご報告させていただきました。


講演に続いて、青クリサロンを
着席のビュッフェスタイルで行いました。

スタッフと私も、いっしょになって、
日々の悩み、日々の楽しみなどを
井戸端会議できたと思います。


こんな集まりをこれからも続けるつもりです。


次回のご案内ですが、
第4回青クリの会を、
2013年1月20日に、
青木産婦人科クリニック5周年記念講演会として、
名古屋駅近くのミッドランドスクエアービルの
5階会議室で行います。

講演内容は、
精神科専門医であり、
日本認知療法学会の役員でもあり、
米国認知療法協会の認定治療者でもある
中野有美先生にお願いしました。

中野先生は、1994年より
不育症の精神医学的研究をされている先生であり、
私が、長年ご指導を受けている先生です。

演題名は、
「不育症、着床障害と上手く付き合うための認知行動療法」
です。


私の講演と合わせてお聞きいただければ、
きっとお役に立てると思っています。


詳しくは、今後、
ホームページでご案内させていただきます。


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191. 切ない気持ち

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191. 切ない気持ち
不育症、あるいは着床障害のご夫婦と
毎日お話していると、
ときどき
切ない気持ちになってしまいます。

多くのご夫婦が、
喜びいっぱいで当院を卒業されていきますが、

運命的な原因であれ、
残念な結果となったご夫婦に対しては、
いつも、
言葉が見つかりません。


つらくて、つらくて。


ある本で読んだことがありますが、

切ない気持ちがあればあるほど、
それは青春の中で生きている証拠
でもあるそうです。


挫折、落胆しても、
少し休んで、
前を向いて
歩いていきます。

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190. 第三回青クリの会のご案内

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190. 第三回青クリの会のご...
日ごろの悩み、疑問を語らう趣旨の
「青クリの会」 を9月1日に行います。

内容は、
私の講演と青クリサロンです。

私の講演は、
精神系と免疫系とホルモン系が
いかに密接に関係しているかということ。
その変調が多くの原因となっていること。
心身両面からの治療がいかに有効であるかということ。
を、お話します。

この内容の一部は、
今年の8月30日、日本受精着床学会で、
依頼講演してきます。


講演会後には、青クリサロンと称した
私を含めた当院スタッフとの相談会を実施します。

青クリサロンでは、今までは話しづらかった
不育症・着床障害のことを、
共に向き合う者同士で、
気さくに話し合いたいと思います。

アットホームな雰囲気のなか、
美味しいものを片手に、語らいの時間を…。


ご希望の方は、
当院のホームページから
お申し込み下さい。

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189. 命の証明

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189. 命の証明
今回、当院の治療に期待していただいたのに、
約20ミリの赤ちゃんを亡くされ、
流産胎児の染色検査を受けられたご夫婦が
いらっしゃいます。

40歳を過ぎて、やっとここまで育ってくれた赤ちゃん。


その赤ちゃんの 「命の証明」 の結果をお話しました。

染色体の数の異常がありました。
偶然的な精子か卵子の染色体不分離による異常ですから、
運命的な神様が決めた 「短い寿命」 であったという結果でした。


赤ちゃんが、
あなたの子宮の中だけの命でしたが、
もらった命を生き抜いた
という証明でもあります。


この赤ちゃんが教えてくれた貴重な事実が、
今後のご夫婦の進むべき道を
教えてくれると思います。


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188. ある患者さんからのご報告

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188. ある患者さんからのご...
自然妊娠による繰り返す流産と、
その後の
体外受精・胚移植の度重なる不成功により、
当院受診されたときは
40歳を過ぎていらっしゃいました。

治療により、
ある程度、妊娠継続されるも、
度重なる胎児の偶然的染色体異常により
運命的な流産を経験されました。


ある日、
当院の助産師(師長)さんに電話がありました。

今回の生理をもって、
くぎりをつけようと思ったそうです。

お電話のなかで、
たんたんとお話されていましたが、
途中から、
感極まって涙声であったそうです。


でも、
私たち夫婦は、
これから、
子供がいない夫婦だからこそできる人生を
一生懸命、
送っていきたいと思っています。

と、最後にお話されたそうです。


きっと、
ご夫婦の
深い深い絆が、
これからの
充実した人生を
送らせてくれるはずです。

幸せの形に
決まりなんて
ありませんから。


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187. 今日も元気で 生 こう

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187. 今日も元気で 生 こ...
いろいろと心配が重なり、
気が重い朝。

起き上がるとき、
つい、
「今日も元気で 生 (行)こう。」
と、
自分に気合を入れています。


生きているんだから、
精一杯
生きなくっちゃね。


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186. 着床障害について: イギリスからの報告

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186. 着床障害について: ...
2012年7月の欧州ヒト生殖会議のなかで、
着床障害について、
イギリスの研究機関から下記の内容の発表がありました。


着床障害の定義として、
1. 子宮内に胎のうが見える時期まで妊娠継続ができない。
2. 少なくとも合計4個の卵(受精卵)を移植しても失敗している。
3. 少なくとも合計3回移植(新鮮、凍結卵)しても失敗している。
4. すべて質の良い卵を移植している。
5. 年齢は40歳未満である。
という5つの項目を満たしたとき
着床障害とすることが提案されました。


着床障害の原因は、
卵(受精卵)か子宮(内環境)であり、

卵は、エンブリオロジストの技術に左右される。
子宮は、ドクターの技術に左右される。


子宮内側に発育した子宮筋腫(粘膜下筋腫)、
子宮内膜ポリープ、
中隔子宮は、
着床障害の原因である。


子宮内膜の厚さと着床障害との関係は不明である。


卵管留水症があると、移植の成功率は半減する。

これは、かなり信頼性が高い報告です。

卵管炎という炎症が
卵管留水症の引き金になっている可能性が高いので、
卵管という子宮内に極めて近いところの炎症が、
移植の成功を妨げているように考えられます。


また、ひとつの研究的治療法として、

FSHホルモンが10以下の場合、
移植する前の基礎体温高温期に
子宮内膜を機械的に少し引っかくと、
移植のよる妊娠率が約60%になった。

という研究成果を発表していました。



私の印象として、

着床障害は、
移植回数、年齢、
さらに、
心理社会的因子の程度により、
大きくその予後が違いますから、

子宮内環境の危険因子の検査とその治療法は、
これからの多くの臨床実績とその研究により、
もっと詳細に
もっと明確にされていくものと思われました。



#ごく初期の不育症 #ブログ

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184. 7月初めのイスタンブールの学会に参加して

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184. 7月初めのイスタンブ...
2012年7月1日より4日まで、
トルコ、イスタンブールで開催された
欧州ヒト生殖会議に参加してきました。

この間、クリニックをお休みさせていただき、
ご迷惑とご心配をおかけしたことと思います。

この場を借りて、お詫びとお礼を申し上げます。


学会で関心を持った内容については、
次回のブログでお話しようと思っています。


今回の学会旅行で深く感じたことは、

自分は日本人であるということ、
自分にとっては、
日本が最高にいい国であるということを、
再認識させられたことです。


イスラム教の礼拝堂であるブルーモスクはすばらしかったです。
西洋と東洋の接点としての文化・文明も大変魅力的でした。


帰国後に、
1992年8月、国際生殖免疫学会での招請講演のため、
ローマを訪問したときのことを思い出しました。

このときは、学会の合間に、
カトリック教会の総本山、サン・ピエトロ大聖堂を見学し、
その美しさと大きさに
ただただ圧倒されたことを記憶しています。


今回、
キリスト教文化圏とは違う
イスラム教文化圏を体感してみて、
自分の立ち位置を
おのずと意識させられました。


日本人は
ユニークですばらしいと
心から思いました。


#ブログ

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