三島由紀夫命日
Nov
25
でも半世紀たった彼の命日の今日、ニュースになることもない日本の現状はどうなのだろうかとフッと思い、書き留めています。
万博の10年後の80年代は日本はバブル景気に沸いていたというか狂っていました。80年代半ば、3年間日本の土を一度も踏むことなく20代の独身時代をテキサス州フォートワース駐在で過ごし、88年に帰国した時にまだ扇子を持って躍り狂っていた同世代が理解し難い異様な光景だったことを覚えています。
戦後、和魂をなくす教育へと引き摺られていく日本を感じた彼は、憂国を割腹自決と言う行動に出たのでしょうか。その行動が50年、100年後の日本人に解ってもらえることを期待していたとも言われていますが、さて半世紀たった今日どうだったのでしょうか?
米国の大統領選挙から国内の分断というか米国の凋落が気になります。そこに巻き起こったコロナというパンダミック。一方、中国の一帯一路という名のもとの世界展開。韓国の異常なまでの反日教育。従軍慰安婦の元朝日新聞の植村記者の捏造記事という最高裁判決も先週出ました。しかし、一面を賑わす報道にもならない日本のマスコミの凋落。海外であれだけ日本に影を落とすような嘘がまかり通っているのに何とも情けない限りですが、こういう状況になることをかの三島由紀夫はすでに半世紀前に看破していたのではないかと思ったりもしました。
人質になった当時の総監の言葉もこのWikipedia引用に掲載されています。一読されてみてはどうでしょうか?彼の行動を美化するつもりもありませんが、半世紀たった彼の命日だった今日、今の日本は?これからの日本は? 次の世代に胸張ってバトンタッチできる国になった戦後75年なのか?個人主義が行き過ぎて、国や周りの人々のことを考えないエゴの塊が増えたのではないか?
NHKニュースが、当時一緒に命を絶った若者森田必勝の兄(現在91歳)のインタビューを今日報道しています。
三島由紀夫のとった行動の是非は個々人で色々あるでしょうが、国を憂い、命をかけた二人の漢が半世紀前に居たことは、記憶に留めて置きたいと思います。
辞世の句が、三島由紀夫が二句、森田必勝が一句。
益荒男が たばさむ太刀の 鞘鳴りに 幾とせ耐へて 今日の初霜
散るをいとふ 世にも人にも 先駆けて 散るこそ花と 吹く小夜嵐
— 三島由紀夫
今日にかけて かねて誓ひし 我が胸の 思ひを知るは 野分のみかは
— 森田必勝
合掌
Posted at 2020-12-01 01:22
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Posted at 2020-12-01 02:24
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