高校二年生頃まで、本当に本を読まない学生でした。当然、国語のテストは悪いというか苦手。国語が得意なクラスメイトがいて、何で?と聞くと本を沢山読むからかも?という答え。何を読んでいいかもわからず、当時、彼が読む本を片っ端から借りて読み始めました。
社会人になって、ビジネス書も読みますが、気がついてみると本棚は、禅関係か武道関連と偏っています。
その一方、子供も成長し、家内と子供二人が同じ文庫本を回し読みするようになりました。自分では手を伸ばさないジャンルをと思い、家族が読む本を手にし始めたのですが、今回は有川 浩シリーズ。 そんな中で、三人ともが泣いたといっていたのが、この「空の中」。 息子は泣きそうになるのを見られたくなくて、その部分になると部屋に閉じこもって読んだとか。
週末、読みました。 本編では人間の横暴への警鐘が軽快なタッチで展開。
問題の部分は本編のあとの部分。読み終わって、この話で泣いた家族、特に子供には、逆にうれしい感情がこみ上げました。
自然に対して畏敬の念を持ち、
お年寄りに対して、尊敬といたわりの気持ちがもてる
そんな子に育てば、まず人の道を踏み外すことはないと思います。
私たちの両親、つまり、彼らの両祖父母もまだ健在。その祖父母と一緒に育った環境も決して無駄にはなっていない。 親だけでは教えることができない何かがあると思います。
それは家族という範囲だけでなく、私が育った時代に隣近所というコミュニテイが当たり前にありました。近所のおじさん、おばさんはみんなどこの子か知っていました。そんな自分の育った時代や田舎のことまで思いがはせました。
遠くなくなった将来、子供たちは初めて肉親との別れも経験するでしょう。 それも受け継いでいく大切な道の学びかもしれません。
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Posted at 2010-12-06 17:27
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Posted at 2010-12-07 06:06
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