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posted 2012-05-16 04:29
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
『季節風』というタイトルで、<冬・春・夏・秋>と四部作が出ていました。 どれも12の短篇が収められています。一番新しい『季節風 秋』を読んでみました。 以前に著者の自叙伝的な 『鉄のライオン』 を読みましたが、いい味わいの短篇集だったので、今回も期待しながら読んでみました。 親子関係、夫婦関係、幼馴...
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posted 2012-05-14 04:02
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ファルコン
メディチ家の地下礼拝堂に眠る54の遺体を調査中に、コジモ・デ・メディチと思われし遺体から、小さな石板状の物体が発見されます。 一人その物体を調べていた古病理学者<イーディー>の叔父が発見当日に何者かに殺されてしまうところから物語は始まります。 遺体の調査のメンバーでもある<イーディー>は、携帯電話に...
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posted 2012-05-12 04:29
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ファルコン
著者の探偵ものとして、今までに「鈴切信吾」・「的矢健太郎」・「相良治郎」を主人公にした作品がありますが、この「竹花」だけには、下の名前がつていていません。 61歳の探偵・竹花、著者と同じ年齢設定で各所に育った時代背景の言葉が出てきますので、著者の分身として楽しみながら執筆されたのがうかがえます。 登...
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posted 2012-05-10 04:19
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ファルコン
江戸川乱歩賞、直木三十五賞を受賞している作家ですので、名前ぐらいは知っていました。 人気作家らしく、新作が出ると新聞の広告欄によく名前を眺めておりましたが、読んでみたい作家ではありませんでした。 先月、米ミステリー界の最高峰である「エドガー賞」の最優秀長編部門に、同氏の『容疑者Xの献身』が受賞は逃し...
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posted 2012-05-06 03:05
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ファルコン
自らが弁護士であり、またミシシッピー州の下院議員を務めたことのある著者の法廷小説は、処女作『評決のとき』(1989年)以来、好んで読んでいます。 日本の裁判制度とは違い「陪審員制度」の米国ですが、評決に至るまでの面白さは、著者ならずとも楽しめる作品はたくさんあります。 『謀略法廷』は、化学工場が垂れ...
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有川 浩は、奥さんと息子が好きな作家らしく買い込んできた本の中にあった一冊。病床のなかで暇なので昨晩から読み始めたら、これが最高! おかしくて、何度か大笑い・・・ そして、引退したらこんなジジイに竹馬の友と田舎でなって、近所の子供引っ括めて元気な街にしてみるかあ・・・などと想像の輪が広がりました。 ...
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posted 2012-05-03 04:27
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ファルコン
列車や観光地を舞台とするトラベルミステリーが多く、<十津川警部>シリーズも人気があり、テレビドラマなどにたびたび登場しています。 肩を張るような小説ではなく、気楽に電車の中で読むのに適しているのか、「キオスク」の売店では必ず著者の文庫本が何冊か置かれています。 発行される形態も、新書版か文庫本がほと...
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posted 2012-04-30 04:27
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ファルコン
どんな依頼も引き受ける「何でも屋」を舞台に、それぞれの注文(ミッション)をこなしてゆく物語が、5話ばかり収められています。 著者には失礼な話なのですが、読みながら第135回(2006年)直木三十五賞を受賞された、<三浦しをん>さんの『まほろ駅前多田便利軒』を思い出してしまいました。 こちらも、駅前で...
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posted 2012-04-29 03:47
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ファルコン
前作 『娼年(しょうねん)』 の続編としての作品ですが、本書だけ読みましても前回からの流れは理解できます。 二十歳の夏に「クラブ・パッション」のオーナー<御堂静香>に声をかけられ、「娼夫」の道に足を踏み入れた<リュウ>ですが、警察の手入れを受けオーナーは逮捕されてクラブは解散となります。 警察の手入...
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posted 2012-04-26 04:19
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ファルコン
有名広告店代理店に勤め、バブルで使い放題の接待費で毎日宴会、有名ブランドの服やバッグで身を飾っていた<ササカワキョウコ>(45歳)は、世間体を気にする価値観の母親と二人で、息詰まる生活を送っていました。 母親が70歳を超え、兄夫婦が母親と同居するのを機会に、会社も辞め仕事もせずに、月10万円だけで生...