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posted 2016-08-23 07:09
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
矛盾に矛盾を重ねてしまうのは そこに僕の真実が見え隠れするから 膝を抱える願いだけが 微かに見えるひとつの光 僕はそれを知っている だから駄目なんだお前は 君はどうせ鼻で笑うのだろう 暗闇を見ようとしない想像では 僕の光を知ることはない だから駄目なんだお前は 君はどうせ僕が捻くれていると 鼻で笑う...
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posted 2016-08-23 05:04
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
俺の生きているグロテスク 砕けて粉々になる散り散り舞を 誰が見ることがあろうか 心は迷想して逃亡中 孤独に揺れた鈴が無音 誰か俺に歌わせてくれ お前たちに与えるモノは何もないが 上手く壊れて見せるから バリッㅤバリッㅤバリッ バリッㅤバリッㅤバリッ 透けた身の果て 残酷なる身の果て 涙の抜かれた身の...
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posted 2016-08-22 04:35
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
たまたま座れた帰りの電車 ホームボタンに指をのせ 僕だけの指紋に反応 それがなんだか嬉しくて 子どもが頭の上にヤモリをのせ それを笑う仲間の笑顔 土門拳との信頼関係が見える写真 ㅤㅤㅤㅤㅤ……(土門拳/写真家) ああㅤいつもの壁紙だ 仕事を終え 詩を書いている幸せ iPadがあって 僕がいればそれだ...
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posted 2016-08-21 06:33
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
雨粒が落ちると 踊るように土の匂いが舞い いつかどこかの想い出とリンクして 具体的さのない柔らかさに 僕はしんみりとしている 景色をあやふやにしては 引っ込み思案の僕を潤して 人気(ひとけ)を避け 薄暗さと冷たさ ああㅤ雨の憐憫(れんびん)に癒されて どこまでも進みたくなる 誰もが知らない 誰も行き...
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posted 2016-08-20 05:43
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
もし自分の何かが変わってしまうことに耐えらないのなら、お勧めはしません。今、あなた様が拝読されている、このブログの世界から離れることです。三つ、私が数える前にお願い致します。 1・2・3 こちらの世界に興味がお有りになったのですね。でも、それ正解です。ひとに好奇心がなくなってしまったら、新しい自分に...
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posted 2016-08-19 22:07
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
息子に語る しっかりやれ あれが あれだから あれだけはきちんとやれ 半分は愛かもしれないが 半分は自分への納得のため いつも語った後に反省する 息子は親が思うほど子どもではなく 親は息子が思うほど大人でない 言葉少ない息子は沸々とした悩みの中 裏腹な態度をとることで 思春期のバランスをとっている ...
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posted 2016-08-19 20:35
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
雨はどこからどこへ…… どしゃ降りの中へ 僕はそこが落ち着ける場所のように ビニール傘の雨音を聴いている 誰もいないアスファルトの上 やはり僕はひとりなんだと けっきょく図書館へ向かった 詩は書くけど ひとの詩はほとんど読まない なぜだろうと考えひとつの答え 身を投じないと見えてこない世界 僕はとて...
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posted 2016-08-19 04:34
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ゲロっ そう咲いた花ならば 四肢いっぱいひろげ クエっ クエっ 喜んでみる コッコちゃん 空気に引っついて ニョキっ ニョキっ 柳は寝ぐせの博士さん トっ トっ トっ とんがった 東京タワー 降ってきて 歌い出すは5・7・5 タワーをケっケっㅤあつめてはやしㅤゴジラがガーっ コッコちゃん 渾身のダー...
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posted 2016-08-19 00:01
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
遠慮がちにアイスコーヒーの氷が鳴る ミルクをほんの少し潜らせれば 夏の陽射しに向かって広がる花のように このタイミングだけの咲き方で飾る ストローでかき混ぜると あれだけ頑固に黒く染めていた勢いも 今では中和を楽しむ余裕さえ見せ まろやかなダンディーを楽しむ 薄まりゆく黄昏に 幸せな時間が重ねられ ...
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posted 2016-08-18 01:36
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
リオで今日も熱い闘いが続いている 勝負する場所には向かわない主義で 自分と闘っていれば良いじゃないか だから私とは違うフィールドの選手 だが何も変わりはしない休まない夢 闘う者の歩いた道程には感動があり 私も死ぬまで詩と闘う道だけを歩き 見返りのない満足を持ち空へ向かう...