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posted 2016-08-17 19:37
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
岸から岸へ架けられたネックレス 君のカラダは瑞々しいく揺れる 夜空を全て着こなし微笑んで 此処にいることの素晴らしさ 声も掛けずにいるけど 君は僕の瞳で軽やかに踊る女神 暗いほどに輝きを増す 羊のように彷徨うのなら 君が導いて僕の足元を照らし だから此処へ来てしまう 全てを受け入れ何時でも美しい 君...
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posted 2016-08-17 05:37
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
時間を忘れるために時計がある 忘れた時間は正確な芸術が刻む 潜在した安心感を遠隔から眺め 創作は言葉を介し己の念を飾る 時間を忘れた世界から帰還の己 二つの時間の空間を生きる超越 時計は時間を忘れるための守護...
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posted 2016-08-16 19:55
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
いらっしゃいませ お待ちしていましたよ ここは大事な方へ贈る あなたの綴った詩を製本する喫茶店 コーヒーでも飲みながら 素敵な詩集をつくりましょう あなたの詩から感じる色 表紙はどこまでも続くような 永遠の空色にしましょう そしてタイトルの 『やさしさに育まれ』の色は やさしさに浮かぶ雲になって あ...
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posted 2016-08-16 07:17
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
車の流れはまるで波打つ音 乾いた都会の真ん中で 手足をバタバタさせる日々 夜空が耳を覆うブレーキ音 泣き言はビルに響いて 散りばめられたネオン 薄っぺらな星ぼし ゆららㅤゆらㅤゆらら 誠と偽りがㅤゆららㅤゆらㅤゆらら それでも夜を感じたら やがて鎮まる我が身 明日もやって行けそうな 疲れ果てた背を押...
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posted 2016-08-15 05:21
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
どんな趣味をおもちですか? 詩です 詩ですか…… 詩を書いたり、読んだり 私は詩ってよくわかないのですが…… そうですか 僕もよくはわかりません それでも詩を? 詩が元気の源ということはわかっています 書けば元気 読めば元気になります はあ、元気…… 僕にとって詩は呼吸です 風が吹いて心地よければ ...
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posted 2016-08-14 00:29
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
私たちの想い出は ふとㅤ家族シアターで現れるんだよ 結婚式で転けた場面 赤ん坊が泣いて戸惑う場面 子どもをおんぶする場面 賑やかに家族で遊ぶ場面 息子の受験でピリピリする場面 末っ子が卒業する場面 娘の結婚にじわりとくる場面 孫が可愛くてしかたない場面 年老いた夫婦が呟く場面 私たちの記憶は家族の中...
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posted 2016-08-13 20:22
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
しゃくれた顔に紫黒の髪 肌はテカテカした あなたはまだ若い 食べてしまうには ずいぶんと老いてしまったわたし 恋を夢みる時代には金属の塊が ゴーゴーと音を立て わたしたちを暗い場所に追いやった それでも生きてきた 平和と 容易く消える命と 恋より芋を食べること わたしの奪われた時間 しゃくれたあなた...
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posted 2016-08-13 17:41
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
太陽が被せた暑さ ラップされたところにつく 熱い水滴のように 私はここから逃げれない夏 親父の墓参り お盆だというのにお寺には人気がない 本堂のふすまからは「よう!」って 仏像が手を上げ挨拶するくらい 猛暑による閑散かげんなのか 太陽が真上にある時に手を合わせる私が 世間との時間がズレているのか た...
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posted 2016-08-13 05:16
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
どうしようもなく 哀しい夕陽を夜空が包む 夢になってどこまでも飛沫した 僕の願いの粒子 バラバラになって遥か遠くへ いずれ粒子は大気中をさまよい 引き寄せあって集魂の結晶に そして時を越えどんな物質にも もちろん君の中にも入れる ミュオンとなる 笑顔を守りたい思い 辛さに添う思い 涙に肩を抱きしめる...
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posted 2016-08-13 00:42
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
詩にとってストレッチは大事だ ベースボールのイチロー選手は よくストレッチをしているらしい 怪我もせずㅤその柔軟な活躍はひとびとを感動させる なにもストレッチが大事なのはスポーツだけではない もちろん詩にとっても必要なものだ いつでもどこでも言葉を柔軟にしておくことは 描く世界をひろげるためには必須...