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Search results for "#詩"
  • 喫茶店           『バインディング』   

    いらっしゃいませ お待ちしていましたよ ここは大事な方へ贈る あなたの綴った詩を製本する喫茶店 コーヒーでも飲みながら 素敵な詩集をつくりましょう あなたの詩から感じる色 表紙はどこまでも続くような 永遠の空色にしましょう そしてタイトルの 『やさしさに育まれ』の色は やさしさに浮かぶ雲になって あ...
  • 夜の家路

    車の流れはまるで波打つ音 乾いた都会の真ん中で 手足をバタバタさせる日々 夜空が耳を覆うブレーキ音 泣き言はビルに響いて 散りばめられたネオン 薄っぺらな星ぼし ゆららㅤゆらㅤゆらら 誠と偽りがㅤゆららㅤゆらㅤゆらら それでも夜を感じたら やがて鎮まる我が身 明日もやって行けそうな 疲れ果てた背を押...
  • 詩は元気です

    どんな趣味をおもちですか? 詩です 詩ですか…… 詩を書いたり、読んだり 私は詩ってよくわかないのですが…… そうですか 僕もよくはわかりません それでも詩を? 詩が元気の源ということはわかっています 書けば元気 読めば元気になります はあ、元気…… 僕にとって詩は呼吸です 風が吹いて心地よければ ...
  • さよならで始まる家族シアター

    私たちの想い出は ふとㅤ家族シアターで現れるんだよ 結婚式で転けた場面 赤ん坊が泣いて戸惑う場面 子どもをおんぶする場面 賑やかに家族で遊ぶ場面 息子の受験でピリピリする場面 末っ子が卒業する場面 娘の結婚にじわりとくる場面 孫が可愛くてしかたない場面 年老いた夫婦が呟く場面 私たちの記憶は家族の中...
  • 茄子

    しゃくれた顔に紫黒の髪 肌はテカテカした あなたはまだ若い 食べてしまうには ずいぶんと老いてしまったわたし 恋を夢みる時代には金属の塊が ゴーゴーと音を立て わたしたちを暗い場所に追いやった それでも生きてきた 平和と 容易く消える命と 恋より芋を食べること わたしの奪われた時間 しゃくれたあなた...
  • 墓の声

    太陽が被せた暑さ ラップされたところにつく 熱い水滴のように 私はここから逃げれない夏 親父の墓参り お盆だというのにお寺には人気がない 本堂のふすまからは「よう!」って 仏像が手を上げ挨拶するくらい 猛暑による閑散かげんなのか 太陽が真上にある時に手を合わせる私が 世間との時間がズレているのか た...
  • ミュオンという雨

    どうしようもなく 哀しい夕陽を夜空が包む 夢になってどこまでも飛沫した 僕の願いの粒子 バラバラになって遥か遠くへ いずれ粒子は大気中をさまよい 引き寄せあって集魂の結晶に そして時を越えどんな物質にも もちろん君の中にも入れる ミュオンとなる 笑顔を守りたい思い 辛さに添う思い 涙に肩を抱きしめる...
  • 詩のストレッチ

    詩にとってストレッチは大事だ ベースボールのイチロー選手は よくストレッチをしているらしい 怪我もせずㅤその柔軟な活躍はひとびとを感動させる なにもストレッチが大事なのはスポーツだけではない もちろん詩にとっても必要なものだ いつでもどこでも言葉を柔軟にしておくことは 描く世界をひろげるためには必須...
  • 今年の読書(22)『牽制』堂場瞬一(中公文庫)

    2000年に『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞、2015年10月発刊された『Lillers』が100冊目となる多作な作家で、また2作目の『雪虫』で始まる<刑事・鳴沢了>シリーズをはじめ、<警視庁追跡調査係>シリーズや<捜査一課・澤村慶司>シリーズなど、わたしの好きな刑事物の著作も多く、なかなか...
  • 今年の読書(165)『怪談』柳広司(講談社文庫)

    『怪談』といえば、神戸にもゆかりのある <小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)> をおもいだします。 本書も本歌取りではありませんが、納められた6篇の物語も、『耳なし芳一』や『雪おんな』・『ろくろ首』などのタイトルが付けられていて、妖怪や怪奇現象を伴う作品で楽しめます。 特に夢と現実の交錯で恐怖を引き出...
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