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Search results for "#詩"
  • 春の雨に

    桜も濡らす雨 染み込む冷たさに身体を丸め 何処へ行くわけもなく 傘に落ちる疎らを聴き 弾く気持ちに同情しながら 街をふらついて 霞んだ一枚の絵になってしまう街 誰もいないほどに響く音 離れるほどに近づいてしまう自分へ...
  • #電卓詩

    子どもの頃 練習機能のついた電卓があった ランダムで数字が出現してきて どんどん増えてしまう 全部埋まってしまえばゲームオーバー そうならないために その数字を押し消してゆく 巷では流行りわたしも買った 数年後、アルバイトのレジ打ちで 早打ちのジョーと呼ばれた 打つんだジョー!...
  • 蝕んでゆく身体 床に転がり仰向けになり 矢印みたいに両手をひろげ 調子が良かった頃を思い出す 垂らす涙はきっと汚れている わかっている 身体はすでに過去の輝き 握力のなくなっていく 左手は細く萎んで 捨てろ忘れろ消してしまえ 比べて僻む心など しかし 自分の中にある情けなさが 未練となり辛く重たくさ...
  • 入院生活

    脊椎は穴だらけ オモチャもそこに 入っているし さすがに三度の手術 もういいでしょう でも病室には もっと先輩がいて お前さんの脊椎なんて まだまだ、と ほらっ 歩けるだけましだ 俺の身体を 見ればわかるだろ お前は幸せなやつだ ああ先輩 リハビリ呼ばれてますよ 痛いの嫌なんだよ ごめん隠れる ……...
  • 詩んでもいい

    ねえ わたし 詩んでもいい ああ いんじゃねえ えっ そこは だめだよ って 止めるとこでしょ そうかあ そうは思わないから 俺も詩んでいるし うそっ それっ やばいじゃん ジャンル的に… おねがい そんなこと やめて あっ お前は俺に 詩んでもいい って訊いたよな でも… そうね わたしも詩のう...
  • 君は美しい

    ほかの言葉を探したけれど 見つからない さざ波を眺め揺れる髪を とどめる指はしなやかに弧を描き 僕が彼女のそばに居ることが 信じられないほど自分が見窄らしいと 思っているのはたぶんその通り 夢ばかりみている僕は 現実の中では君を守れていないし 喜ばすことさえ上手にできていない でも君は美しく 何も言...
  • 詩が書けないのですね

    詩が書けないとお悩みなのですね それでしたら イヤホンで音楽を聴くと良いと思います 誰にも邪魔されず曲に気分がのってしまえば リズムを感じながらスイスイと 書けてしまうのですから不思議です しかし 気をつけなければいけないこともあります 癒し系の曲を聴いていますと グーグーと自分が演奏したりしますの...
  • 追いかけたいの

    自由をわがままと あなたはいうけれど わたしの手を離して 行かせてほしいの おねがいよ あなたが 愛を語れたとしても わたしの夢は語れない そこにいるのよ あなたも微笑むような 夢のわたしが だからその手を離して おねがいよ...
  • 病院

    明日、僕を待っているのは とてもシビアなところ 良くなるひともいれば 亡くなってしまうひともいる 何が起きるかなんて 医者だってわからないさ わからないから不安があるし 希望だってあるんだ そりゃ、苦しまず痛くない方がいいけど 考えてもわからないことは なるべく考えないようにしよう 明日、僕を待って...
  • 記念日の短い詩 / 三月八日は「みつばちの日」

    僕は北海道で みつばち族といわれた 地元の埼玉じゃ 孤高のナナハンライダー なんていわれているのに 走っても走っても 地図上ではまったく進んでいない やはり北海道はでっかいぞ! って感じだ 何もないところに定食屋 ライダーに限り 食事をすれば寝泊まりオッケーの お店があったりして 北海道のひとは み...
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