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posted 2018-04-18 14:46
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
繰り返してしまう悪循環を受け入れながら、どうやって微笑んでいこうか。ひとそれぞれの葛藤や悩み、苦しい、痛みがあり、それは自分だけのものではないが、やはり当人にとって最大級の生きていくための試練であり、どうにかユーモアへ変換したいものだ。言うのは簡単だが、超越に近い次元と思えばほど遠く感じ、どちらかと...
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posted 2018-04-17 14:45
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
雨が降っています 身体にはきつく響きますが 心にはとっても やさしく響いてきます このまま、このまま ずっとこのまま 眺めていたいのです そんな気持ちの中にいても 進む準備をしています 電車が視界をさえぎり 目の前には能面をつけたひと 僕もそのひとりとなり 揺られているのでしょう 曇りガラスを手で拭...
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posted 2018-04-17 14:15
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
キラリン ひらめいて 僕は発明をしよう、と 戦争がなく 差別もない平和な世界を 創りだす機械 いろいろなパーツを使い 組み立てています 絵や音楽に小説、詩 演劇にミュージカル スポーツなどなど 完成はしていません とても難しいからです でも、あきらめません...
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posted 2018-04-16 13:21
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
みんなの魂は青だった 今まで知らないで 僕は自分の色も知らず ひとに寄り添えば 消えてしまう赤だった 澄んだ青は赤を嫌った 負の奇跡は運命か それでも生きたかった 僕は燃えて燃えた やっと青に消えぬ赤に 無邪気を装いつつ 僕は燃えに燃えて今が 無邪気を装いつつ 歯を食いしばり燃えた...
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posted 2018-04-16 13:19
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
焦燥の面舵一杯 叶わぬ先の 心は真っ二つ 名誉は割かれ 二時間四十分の 命の選択 譲れぬ命の者 譲る命の者 譲られる命の者 誰が悲劇を聴く 誰が地獄を見る 生き方が沈む...
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posted 2018-04-15 05:07
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
詩が空を飛び、雲をかき分け 心地よさを知り 何処までも行ける気がして しかし、詩は詩を傷つけ始め 言葉の羽根に疑問符ばかり付着させ 落ちてしまえば重たく空を見つめるだけ 自由を奪われた詩は 悲しみの涙に流されてしまう 飛ぶことも、立っていることも 許されずに孤独の溝を それでも綴らずにはいられない ...
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posted 2018-04-14 01:54
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
みんなの魂は青だった 今まで知らないで 僕は自分の色も知らず ひとに寄り添えば 消えてしまう赤だった 澄んだ青は赤を嫌った 負の奇跡は運命か それでも生きたかった 僕は燃えて燃えた やっと青に消えぬ赤に 無邪気を装いつつ 僕は燃えに燃えて今が 無邪気を装いつつ 歯を食いしばり燃えた...
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posted 2018-04-14 01:02
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
雨が降ってきそうな 怪しい雲がもくもくと迫ってきています だけれども動けそうにありません 広場の芝生で横になり 平日の疲れはどんどん身体から 根っことして抜け出し芝生になりたいのです 僕はこのまま 人間として何もなかったように芝生となり ゆったりと移り気な空を見ていたいのです そんな気持ちわかります...
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posted 2018-04-13 01:26
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
詩を書くことは 詩を書くことでない 自分をどれだけ 滲み出すか に、かかっている 自分と自分が闘って どれだけ自分を完成できるか に、かかっている 詩を晒した時 もうひとつの闘いがある 敗れて粉々になる言葉 に、笑えばいい 詩を書くことは 詩を書くことでない...
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posted 2018-04-12 05:53
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
どうしても 行かなくてはいけない 場所があった 風が吹き終わる場所 三丁目にある真っ暗な喫茶店 ドアが開く音でオーナーが いらっしゃいませ、と 低い声を響かせる ドアが閉まると テーブルも椅子も 見えなくなってしまい 手探りで席につこうとする オーナーの姿は 未だ見たことがない コーヒーのいい香りは...