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posted 2018-05-27 01:24
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
あの子は僕の不思議だった 雨が降っても降らなくても 赤い傘をさしていた 公園の広場にぽつんと立って この街の風景になっていた 僕はいつも通り過ぎながら眺めていた あの子はもういない 今でも赤い傘を見ると想い出す 僕はなぜあの子へ友だちになろうよと 言えなかったのだろう...
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posted 2018-05-26 18:03
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
面白くない詩だと ご意見をいただくことが多くなり まあ、その通りなんだけど 教えてくださることにとても感謝をしている 最近、そう思えるようになった 言いにくいことをあえて伝えてくださるのだから 幸せなことじゃないか 私自身の否定をしているわけではない 勘違いをしてはいけない こんな自分のために有難い...
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posted 2018-05-26 17:40
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
とっても頭の中がごちゃごちゃになり 何をやるにも中途半端になっている 詩を書くことを逃げ場所にしているような 軌道修正のために心を癒しているような つまらない自分をしているような 元気のない自分を 客感視できることには救われている ふと自分をリセットをしたくなる 積み上げてものを壊したくもなる 重荷...
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posted 2018-05-26 10:43
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
君が望む俺の詩を考えながら ペンが走り出すことはない 詩を書いている時に 悪いけど君は必要ないのさ 詩はサービス精神の芸術だけど 君に合わせて色をつける訳ではなく 俺の色が君に合うかどうかだ だから嫌われることもあるし 好かれることもある そしてそんなことに惑わされない それが一番に大事なこと 必要...
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posted 2018-05-26 09:29
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
難解、意味深、抽象 行けば行くほど 個性を殺して お前はカッコいい景色を 書いて満足している 単純、意味なし、どんと来い 行けば行くほど バカを晒して お前はそのままの景色を 書いて満足している ひとの自由に文句を言うのは そりゃ、その詩がちょっと 気にされているんじゃん いいじゃん、いいじゃん ひ...
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posted 2018-05-25 21:21
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
詩はそういうものではないだろう フラッグが振り落とされる 詩人は詩を書き出す 作品は十字×二十四行以上 書いた作品はネット上の読者から いい詩! のマークを規定以上に 押されたのなら通過詩としてカウントされる (詩人名は公開されず、数字が当てられている) その作品数で詩競争が行われる 二十四時間とい...
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posted 2018-05-24 04:40
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
私は子どもの頃から 記憶力がとっても悪かった 漢字テストはいつも クラスで一番下の成績 毎日、ノートに漢字を書き 懸命に覚えようとした ノートの山は高くなるけど テストではいつも三十点くらい でもコンプレックの力で 今はそんなに恥をかかないくらい 漢字は書けるようになった...
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posted 2018-05-21 15:05
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
私から遠くにある空で あの笑顔で流れる景色の中を 新しい自転車に乗り あなたは走っていますね 私は相変わらず上手に乗れず あなたが残した自転車を眺めては 想い出だけが回っていました でもやっと私も走り出すことが できる気がしています あなたのように空を楽しむ雲となり...
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posted 2018-05-20 01:14
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
想像を超える激しさに 私たちはあまりにも無力であった 海の前でしゃがみこんだ 哀しみの姿を見たときに 帰らぬ悔しさは言葉さえ消してしまった 巻き込んだ連鎖は今でも続く 積まれた黒い悲劇の上には空が繋がり 疑問がぷかぷかと浮くばかり 過去と未来がけんかしているように 私たちは遠ざけてはいけない 無関心...
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posted 2018-05-19 07:30
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
今日は雨 ビニール傘に落ちる雨粒が やけに耳に響いてくるどんより雲のした 僕は学校をサボり 駅前のハンバーガーショップで ポテトをつまみ 油のついた指を拭く繰り返し そして通り過ぎるサラリーマンや OLの表情をみては 吹き出しに言葉を入れてみる ああ、取引先に行きたくねえなあ あの部長さんのオヤジギ...