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posted 2018-05-16 17:42
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
たぶん僕は意味もわからず 初めて人間をやっている 周りをキョロキョロ見て 声を聞きながら探り 触れた温もりが 握り返してくれたのなら 僕は生きていけるんだ なぜ生まれてきたの? そんなことの 意味は追わないのさ 生きていたいから生きていて それ以上に君の微笑みをずっと 感じていたいんだ...
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posted 2018-05-15 07:13
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
雨粒が雲から落ちる球体レンズは 表面すべてで落ちる景色を感じるんだよ この開放感の素晴らしさ、わかるかい? 地上に達し飛び散ったのなら 「快感」という声がひろがるくらい 素晴らしい世界を感じてしまうんだよ ああ、君は人間だから無理か かわいそうだけど、仕方ないんだな……...
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posted 2018-05-14 16:41
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
左手姉さんは近ごろ元気がない だから右手妹が頑張っている 右足弟がビリビリと大変がから 左足兄さんが頑張っている お腹母さんは 元気でみんなを応援している 脊椎父さんは近ごろ 疲れた疲れたと言って休んでいるけど 家族の力を集結して歩いている そしてなんだかんだ言いながらも みんなで楽しんでいる...
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posted 2018-05-13 16:01
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ツイッター詩...
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posted 2018-05-11 04:15
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
鵜匠が鵜に対する 愛情がなければ鵜飼は出来ない 毎日、鵜の体調を見て 懸命に魚をする鵜を 大切にします 引退しても鵜匠と暮らし 亡くなった鵜の供養も行われます 鵜匠と鵜の織りなす鵜飼から 強い家族の絆が見えてきます...
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posted 2018-05-08 04:36
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
女性に送られた召集状 出征兵士と同じく 赤紙一枚で戦地へ旅立つ 日赤従軍看護婦がいた 過酷な救護に当たり 戦闘に巻き込まれ 青春を捧げ 現地で気持ちを支えたのは 日赤で学んだ博愛の精神だという 捕虜になっても敵味方の区別なく 手当てをしたという 奉仕の心で平和を見つめ...
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posted 2018-05-05 20:33
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
まだ早い衰えの 波間の静けさに 思うこと哀しい 意地を張る日々 浜に溶ける身体 浮遊したい願望 立哨する世間の 遠く遠く果てへ 向かう心根の夢...
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posted 2018-05-05 08:56
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
私は図書館で本を読まない ただ印字さえたインクや 紙の匂いに興味がある この香ばしさから私の想像する 歴史や風景から物語を書く そのことを一度だけ 友人に話したことがあった 彼は本を読まないのは 勿体ない、と しかし、私のやめられない嗜好 本に鼻を近づけ匂いから想像する...
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posted 2018-05-05 08:53
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ぼくはぬすまれて しまうのかな いつかぼくのこどもが ぬすまれるのかな おとなたちが ぼくのこどもを ぬすむって ひどいじゃない でもおとなは ぬすんでしまうんだ ぼくのおにいちゃん もうぬすまれているよ だってぼくを おまえこどもだな ていうんだから...
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posted 2018-05-02 08:26
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
釜から降りる子杓からは 龍の湯気が立つ 地上へ降りたる龍は 桐の花を食するように 茶碗の抹茶に絡んでゆく 三爪の龍は地をならし 天に昇り五爪の龍となり姿を消す 我々は茶の世界ごと口に含み 恵みある緑に一礼をする...