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posted 2018-06-09 09:44
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ひとりでは たいしたことはなく そのたいしたことのないを 知りつつも綴ってゆく それしかなくて それがあれば充分で 大勢のひとたちと創り上げる エネルギーはないけれど 線香花火のように ちりちりと燃えながら なるべく微笑んでいたい それしかなくて それがあれば充分で...
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posted 2018-06-09 04:38
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
環境に影響を受けない 僕のもともとある踏ん張る力が 生かしてくれている 人間という概念から外れた 宇宙にある運命といえるだろう ほら、僕が生きていられる不思議 考えたってわからないだろう どんなに惨めな思いをしても 静かに笑っていられるのさ しなやかに強い心根は変わらない どんな時だって僕は僕に優し...
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posted 2018-06-09 02:12
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
詩の締めきりに追われ、やっと詩作から逃げることができた。逃げるといったら詩が嫌いなんじゃないかと思われてしまうか。 でもそこっ、今風(死語?)に言うと微妙って感じなんだよな。縛られる感じで詩を書くのも悪くない。 絞り出せ、絞り出せ、そして頭の回転に歪みが出てきて、それをなんとか軸を真っ直ぐに立たせな...
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posted 2018-06-06 03:50
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
「楽器に合わせて歌ってくださいね!」 僕らはみんな鳴っている 鳴っているから楽しんだ 「はい、もうサビだよ!」 ダンボール箱だって お鍋だって ぽんぽんお腹だって みんなみんな鳴っているんだ 楽器なんだ 「さあ、ごいっしょに!」 みんなみんな鳴っているんだ 楽器なんだ〜...
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posted 2018-06-04 14:55
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
先日、埼玉詩人会の詩祭において高校生の朗読を拝聴する機会がありました。学生の表情と声から緊張がとっても伝わってきて、おっさんの私は頑張れと心の中で応援していましたね。 でも学生から言葉の強さが伝わってきます。詩の趣きは日々において模索しながらも進んでいる、といった学生たちの共通した険しい感情を聴くこ...
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posted 2018-06-03 06:00
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
とある地形を測量していると あることに気づいたのです 測った地形を立体的に表すと あるものが現れてきたのです ここの地面が揺れるのは 地震だとばかり思って…… すぐに私たちは逃げました ぐわっー と、地面は叫び立ち上がったのです 私たちは巨人そのものを測っていたのです...
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posted 2018-06-03 04:59
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
さあ、新しい詩を書こう そう思い意味がわかりにくい 個性のない感じで綴ってみても 新しいくもない詩ができあがり 途方にくれる言葉は 正直であることを教える それなら何を語るため 生まれてきたのだろう、なんて さも自分を強調したのなら 吐き出した無意味が尖り 胸に刺さってくるのだから なかなか詩は使い...
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posted 2018-05-31 05:30
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
そんなわけで こんなわけで 僕は生きています 一生懸命になるほど 失敗ばかりしては よく笑われます そんなわけで こんなわけです いいのです 慣れてしまいました 悲しくもありません 笑ってもらえますから そんなわけで こんなわけで 僕は生きています なんとか生きています...
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posted 2018-05-29 14:57
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕の消費 金曜日の仕事帰りには 自分へのご褒美 コンビニでカシューナッツを その他、衣食住で掛かる失費っ 僕の生産 ああ、仕事ってことか あまり世間では役に立っていないけど 生産者ということにしよう と、いうことで僕は なんとなく生きているひとだけど 社会人なんだろう...
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posted 2018-05-28 05:39
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ちまちまと 垂れる魂の比べ合い 太く強きを飾る者 細く長きを飾る者 飾る前に落ちる者 夏の夜に委ねて 己の生き様を重ねてみる この一本 次の一本 最後の一本 地面に砕けた 魂の声を聴きながら...