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posted 2008-01-25 04:25
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
著者には、台場をはじめとする海岸地域を管轄する警視庁東京湾臨海警察署を舞台とする、安積警部補率いる刑事強行犯係の活躍を描く<安積斑シリーズ>がありますが、今回新しく<竜崎伸也>を主人公に据えてのシリーズが始まりました。 <竜崎伸也>は独特の信念とキャリアとしての矜持を持つ警察庁の官僚。ある時、暴力団...
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posted 2008-01-20 03:01
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
<佐木隆三>の『身分帳』はモデルである<田村明義>が、自分のことを小説にしてほしいと、1986年に自身の「身分帳」を作者に送付したことから書かれた作品です。文庫(1993年6月刊)には小説の主人公である「山川一」のその後が書かれた『行路病死人』も収録されています。 単行本発売されたのは1990年6月...
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posted 2008-01-18 05:56
ギター余話
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Toshiaki Nomura
このお正月休みで、 塩野七生著「ローマ人の物語」全15巻、 ついに読み終わった。 毎年一冊づつ出版されていたので、 十五年プラス一年をかけて読み終えた。 読み終えて今までいろいろ振り返ってみました。 毎年一冊も欠かさず読み続けさせた、 塩野七生の筆もすごいなと思いますが、 やはり読み続けられた一番大...
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posted 2008-01-16 04:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
大晦日の夜、孤独な老人<マグナス>を訪れた16歳の女子高生<サリー>と<キャサリン>でしたが、新年の4日に<キャサリン>は雪原で絞殺死体で発見されます。 8年前にも11歳の少女<カトリオナ>が行方不明になっているシェトランド島のラーウィックという小さな顔見知りのばかりの町で起こった事件に、地元警察署...
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posted 2008-01-14 04:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
明邦大学では、「七福神」の調査中に自動車事故死で死んだ<斉藤健昇>の事件以来、「七福神は呪われている」ということで大学での研究はタブーとなっていました。 文学部4年生の<斉藤貴子>は、兄の意志を継ぎ「七福神」を主題とした論文をまとめようと担当助教授<木村継臣>に許可を求め、仲の良かった先輩<棚旗奈々...
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posted 2008-01-13 04:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
建築設計を生業として、工事現場の管理業務も行いますので、建築を扱った本書は興味深く読み終えれました。 東京から少し離れた大宮市に、設計コンペで選ばれた<O-miyaスパイラル>は35階建て高さ180メートルの建築物で、長方形の床がねじれ、回転しながら積み重なっていく構造です。 設計者である<犬飼陽一...
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posted 2008-01-12 04:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
著者の出身大学である京都大学と思われる大学や周辺地域を舞台にして、さえない先輩男子学生(=この作品の語り手。本名不明の腐れ大学生。黒髪の乙女に恋をしていて、彼女を追い求めるうちに不思議な出来事に巻き込まれていく。友人関係は広くなく親友が一人いる。) と黒髪の乙女(=この作品のもう1人の語り手。本名不...
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posted 2008-01-11 04:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
久々に、じっくりと書き込まれた385ページの時代小説の長編が楽しめました。 主人公<立原周乃介>は天明6年7月、江戸が大雨に襲われた夜半に、姉の三男で甥である<定次郎>を何者かにより斬殺されてしまいます。 <周乃介>は、刀剣の売買の仲介や一刀流道場の師範代、万調べ事や談じ事などを生業としているために...
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posted 2008-01-10 04:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
<柳田國男>の著作に東北の民話に関した『遠野物語』がありますが、そのもじりでしょうか、「常野(とこの)物語」という副題が付いています。 「常野」というのは、地名でもありまたその地域に根差した特殊な能力を持った一族の名称でもあり、権力を持たず、群れず、常に在野の存在であれという意味が込められています。...
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posted 2008-01-09 04:29
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
日本全国にはご当地グルメとして、見て食べてみないと名称だけではわからない料理が沢山あるようです。 本書はコラムニストの<泉麻人>が現地に赴き、そんな「なぞ食」を徹底的に検証したエッセイ集で、カラーイラストも満載、旅行記としても気楽に楽しめる内容でした。 神戸の人間としては、「すじ玉丼」(神戸・三宮<...