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posted 2017-07-30 14:41
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
少し早く家を出て ホームのベンチに座わり 一編の詩を書いている 風が軽く吹き 蝉が遠くで鳴いて 昨日読んだ誰かの 教科書にあるような 詩を思い出しては考える 言葉を磨きすぎると 僕の好きな詩ではなくなる 未熟なところで止める そんな勇気も必要だろう ピカピカに光った詩を 書けないから負け惜しみで 言...
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posted 2017-07-29 19:56
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
これは、誰かに怒られそうだな。。。 まあ、父ちゃんらしいで終わるだろう...
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posted 2017-07-29 03:40
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
下駄箱から ビーチサンダルを取り出そうとすると カラン、と懐かしい音がした ひらがなをやっと書けるようになった頃 家の前は砂利のある道から アスファルトに変わり 僕は蝋石を使って話すようになった 隣のおばさんにアイスをもらうと 「じゃあ、あとで」と言って おばさんが家に戻ってからお礼を書いた おばち...
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posted 2017-07-28 04:48
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
雲を吸い込んで生きているのさ だから僕はいつもみんなに ふあふあと飛んでいる奴だと言われる いいの、いいの、気にしない、気にしない 人生は楽しく行かなくちゃ それに特別な奴になってもいいじゃないか その前に特別でない奴を見たことないしね いいんじゃない、印象なんて作り話の続きだし 君の僕を見る曖昧を...
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posted 2017-07-27 14:16
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
合宿、里帰り、出張で家族が半数 そんな時に夕張メロンが数個送られてきたけど 私以外の残されたメンバーはその豪華フルーツが苦手 柔らかくなりだし、これでは腐ってしまう そんなわけで一個をパッコーンと割ってみた なんとも美味しそうな瑞々しいオレンジ色 香りはエレガントに私を誘う 種を弾く垂れる汁がもった...
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posted 2017-07-25 07:03
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
先が真っ暗で動けなくなる 身体的か精神的なことさえ判らず 理由は正直に殴ってくる 人生は幸せでなるべく長生きを その当たり前が消え去り 早く役割を終わらせたい と、疲弊の景色が自分に観えるが 暫し蹲っていれば身体に血が通い 鈍い光を纏いまた労働に打ち込んでいる この身の痛みを気遣いながら まだ行ける...
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posted 2017-07-24 04:15
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
君は咲いた、白い花だね もう、そんな季節になったのか 何も知らない種だったのに もう、僕らを喜ばせる 白い花だね いつまでも華やかに咲き続けてよ 悲しい姿は…… ごめん なんでもない 君は今、とても美しいのだから ぜひ、君を囲む景色も楽しんでね 僕らも君を見ているから どんな時でも…… 君は咲いた、...
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posted 2017-07-22 09:08
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
暑いが、ビールが、エアコンが…… そして体調が…… 夏、うぉーうぉー...
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posted 2017-07-22 07:00
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
JR板橋駅から三田線新板橋駅へ歩く 乗り継ぎの道のりは日差しが脳天を突き刺す 肩幅の日陰からはみ出せない足どり 左手にペットボトル、右手にハンカチ 目指すは、とある餃子屋 北海道の叔父さんが私の退院祝いを 母のところに送っていた 十代の頃にバイクでよく旅をしていて 叔父さんのところへ二度ほど行った ...
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posted 2017-07-21 17:10
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ご飯の支度は 詩を書くことに似ていて こんな作品に仕上げたいと あの言葉にこの言葉をふりかけ 三連は熱めにして思いを強め その後はじっくりとしなやかに リフレインでかき混ぜる 少し音読の味見してバランスをみる 辛めの題目を探し出し グッと流れを引き締めるように 感性を使った隠し味は オリジナリティの...