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ギター余話

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「奥穂高岳」登山日記−11

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「奥穂高岳」登山日記−11
ようやく行く手に、
小屋がちらりと見えてくる・・・。
もう少しだ!!

小屋が見えてくると、
多少バテていても最後の力で踏ん張れる。
しかし小屋直下というのは、
どこもどうしてこうも傾斜がきついのだろうか、
意地悪ということもないと思うが・・・。

穂高岳山荘は、
穂高連峰を縦走する登山者が最後に目指す小屋だ。
規模も一番大きい。
前のスペースも広くゆったりしている。

少し休憩して涸沢岳に向かう。
ザックを小屋においての登りだが、
ルンルンの散歩道というわけにもいかなかった。
やはりここまで来るとそれほどメインという山でもない、
この涸沢岳の登りでも決して楽ではなかった。

しかし、回りの山々はスケールが大きく、
十分見ごたえがあった。

帰りには明日チャレンジする奥穂高の、
堂々たる威容を誇る山塊が、
目前に広がっていた。

#アウトドア

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「奥穂高岳」登山日記(激登編−2)

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「奥穂高岳」登山日記(激登編−...
登り進むうちに、
いよいよ道は険しくなってくる。
垂直の岸壁にかけられた梯子を超え、
かなりの大岩の上を歩いていく。
巨大化していく岩を超えるのは、
呼吸が苦しくなった身には結構堪える。

不意に後ろを振り返ると、
今日の登りの基点となった、
涸沢カールがはるか下になって見えていた。
氷河によって削り取られて、
すり鉢の底のようになっているのがよく分かる。
大自然の圧倒的なエネルギーを感じずにはいられない。
万年雪が凍りついてできている雪田が、
かなりの面積を占めているのに意外な感じがした。
下にいる時にはこれほどのものとは思えなかった・・・。

しばらく登り続けると、
登山道から外れてというより、
完全に反対側にうずくまっている登山者を見た。
オレンジ色のザックを担いでいる。

そばにいた若い登山者が語るには、
滑落したとのこと・・・。
どうやら知らずに登山道をはぜれてしまって、
斜面を滑り落ちたらしい。

ベテランと思しき登山者が、
途中まで歩いていきタオルを渡している。
かなり血を流しているようだ。
励まされてのことか立ち上がって歩き始めると、
一瞬よろめく・・・。
見ていてハラハラさせられる。

とにかく登山道に戻れそうなところまで歩くしかない。
少しづつ登り始めている。
われわれもとにかく登らなければならないので、
少し緊張しながら登っていくと、
ちょうど、こちら側の登山道へ歩いてくるところで顔を合わせた。

顔半分が「お岩さん」状態だった・・・。
滑り落ちる時に擦ったものと思われる。
ジロジロ見ることも出来ないので、
すぐに前を向いて通り過ぎたが、
ちょっとその顔の印象は忘れられなかった。

後から別の登山者に聞いたところによると、
ヘリコプターで運ばれていったとのことだった。
3000メートルを超える山に登っていると、
自分でも気がつかないうちに、
登山道を外れて歩いていることがある。
話は古く18年年近く前になるが、
剣岳を登山仲間から少し遅れて登っていると、
いつの間にか脇の少しくだりの道に入ってしまい、
少し歩いていしまった・・・。
ハッとして我に返って、
(おかしい・・・)と思って、
急いで戻ったことがある・・・。
何でその道に入っていたか今でも分からない・・・。
そのまま行ってしまえばもちろんアウトだった。

やはり日本アルプスと呼ばれる山域を登るときは、
ほんとに気をつけないといけないと思う。
穂高岳、槍ヶ岳など名前はメジャーではあるが、
やはり相当な険しさを持っているということだ。
2年前の谷川岳では顔面を岩にぶつけてしまった・・・。
大事には至らなかった怪我ではあるが・・・。

両手を使って3点支持を確実にして、
ますます急になる岩の道を登っていく・・・。
穂高岳山荘までもう少しだ・・・。

#アウトドア

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「北穂高岳遠望」

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「北穂高岳遠望」
涸沢岳から見た「北穂高岳」です。

北峰と南峰と呼ばれている、
二つの頂を持っている。

涸沢カールから北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、
と、結ぶ銃走路は天下の険難!!

イヤハヤ足場も悪くしかも落石もある。
このルートから北登山者を見ると、
ヘルメットをかぶっている人が多い。
8月のはじめに落石で命を落とす事故が記録されている。

まあ、只者じゃない風体を晒している・・・。

「北穂高岳」の右側にポコッと出っ張っているのが、
これこそ天下一の難関縦走路、
槍ヶ岳、北穂高岳、奥穂高岳を結ぶ「大キレット」。
その最後の難関になる「長谷川ピーク」、
いわゆる飛騨泣きの難所だ。
19年前に大キレットを縦走したとき、
鎖、梯子の連続で恐怖したのを思い出す・・・。

後ろに晴れていれば「槍ヶ岳」を望むことが出来るのだが、
残念ながらこの日はすでに雲が上がってきていて、
「槍ヶ岳」を望むことは出来なかった。

この「北穂高岳」の岸壁を越える登山者を写したのが、
コメント欄の写真↓

#アウトドア

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「奥穂高岳」登山日記(激登編−1)

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「奥穂高岳」登山日記(激登編−...
涸沢小屋を出て、
しばらく歩くといよいよ岩ゴロゴロの難路が立ちはだかる。

岩の道を歩くのは平坦な登り道と違って、
体のバランスを保つのがなかなか大変だ。
自然と足で踏ん張って歩いている。
知らず知らず夢中で歩いていると、
いつの間にか体力を消耗しており、
登りが急角度になると、
突然体全体が苦し苦なっていることに気がつく。

休憩の間隔が短くなっていく。
気持ちは急いで登りたいのだが、
体が、特に呼吸がついていかない・・・。
肩で息をしており、呼吸も超荒くなっている・・・。
汗が全身から噴出している。

登りの途中には断崖絶壁の岩が見えていたり、
涸沢槍の優美な姿も見えているが、
眺めて感想が持てるという余裕がない。
デジカメに収めるのが精一杯だ・・・。

登りは「ザイテングラード」登山道に突入しており、
急角度の岩登りに変化する。
ここからは足を滑らせるとかなり危険だ。
重なっている岩もかなり大型になってくる。
足を滑らせると大怪我に即、つながる。
この一つ一つの大岩を越えていくのは、
足ばかりでなく両手も使う・・・。
慎重な三点支持が必要になってくる。

油断大敵だ!!

#アウトドア

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「奥穂高岳」登山日記−(8)

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「奥穂高岳」登山日記−(8)
山の朝は早い。
午前4:00過ぎには起床。
5:00から小屋の朝食。
夕食もそうだったが、
とにかくおいしいです(^_^)/

3000メートル直下の険しい山小屋の食事とは思えない・・・。
朝からしっかり食べる。
これも普段の生活にはないパターンだ。
普段だとトースト一枚で終わり・・・。

ザックを担いでザイテングラード登山道を登り始める。
昨日の岩歩きがたたって右の股関節が痛い・・・。
大腿部の筋肉もかなり張っている。
足はかなり重いという状況。

体全体も重いながら、
登山道をしっかり踏みしめて歩く。
毎年山に登るたびにこんな苦しいことはこりごりだと思う・・・。
しかし、また来てしまう・・・。
山の持つ大自然のエネルギーは、
一個人が考えるほど小さなものではなく、
何か突き動かす強烈な個性があるのだろうと思う。

歩いていていると、
ヘリコプターが山の峰を越えて、
山小屋を行ったりきたりしている。
ブロガー根性を発揮して、
デジカメを構えて撮影。
息がはずんでしまっていて、
しっかり止めて構えて写すことができない。
まあ、若干ピンボケですね・・・。

岩がゴロゴロの登山道をあえぎながら登っていきます。
突然目の前に、何の種類かは分からないのですが、
一面のお花畑が出現します。
それがはるかかなたまで続いているのです。
高山植物ということで背丈も低く地味ではありますが、
すごい規模で続いています。
これも感動ですねぇ!!

写真に撮ると平坦にしか見えないのですが、
この登山道はかなりの傾斜があります。
しかも、酸素がちょっと薄くなったことに気がつきます。
なんだか思いっきり空気が肺に入っていかないような気がするのです。
これは南アルプスよりも強烈に感じます。

「涸沢槍」がきれいにその円錐型を見せています。
主役の「槍ヶ岳」を小型にした感じですね。

まだまだ「穂高岳山荘」までの道のりは始まったばかり・・・。
先はまだまだ長い・・・m(+。+;)m

#アウトドア

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「奥穂高岳」登山日記−(7)

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「奥穂高岳」登山日記−(7)
とにかくザックをおろし、
座り込んでコーラを飲む。
普段の生活ではコーラはほとんど呑むこともないが、
山を登ってきて飲むコーラはほんとにおいしいと思う。
一度に大量の汗をかいてしまっているので、
のどを通る炭酸の刺激が心地よい。

この涸沢ヒュッテも後ろは断崖絶壁になっている。
なんだか崩れやすい岩の感じからすると、
地震でもあると怖い感じ・・・。
まあ、でも大地震となればどこにいても結局同じか・・・。

しばらく休んで泊まる部屋にザックを置いて、
なおも小屋の前をうろうろしていると、
小屋の夕食。
山小屋の夕食の時間は早い。
5:30にはもう食べ始める。

しかし、これがまた山小屋とは思えない食事!!
北アルプスは景色と小屋の食事でもつ・・・。
イヤー・・・、空腹にしみますなー・・・(*^^)v

ご飯もなかなかおいしくてをお替わりをし、
満腹にしてご馳走様。

夕暮れが迫ってくると吊り尾根も赤く染まってきて、
神々しいくらいに見えてくる。
この色は平素の生活の中には絶対に現われない色で、
思わず宗教的な気分にさせられる。
徐々に山肌を染めて、
夕日の沈みゆく時間の流れは、
静かで重量感があり、
自分の肉体がいやに軽いものに感じてしまう・・・。

徐々に闇を深める涸沢テント村と涸沢ヒュッテに灯がともり、
シンとして人気がなくなる。
今日の登り着た道を思い浮かべながら、
19:30に就寝。
いびきも高らかに眠りの中に引き込まれていった。

明日は穂高岳山荘を目指して、
ザイテングラードを登る。

#アウトドア

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「奥穂高岳」登山日記−(6)

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「奥穂高岳」登山日記−(6)
岩ゴロゴロの道を歩き続けて、
小屋直下の急坂までたどり着く・・・。
横を向くと穂高の吊り尾根が、
ワッ!という感じで目の前に広がっている。
ホラホラホラという感じで自分をせかせて、
デジカメを構えて何枚か撮影。
ゆったりとして雄大な広がりを持つ、
この吊り尾根を歩くのが今回の目標の一つだ。

急坂を登りきると、
黄色いゆりの花がお出迎え・・・。
ようやく涸沢小屋に到着。
上高地を出て6時間ちょっとかかって到着。
まあ、普段の生活でこれだけ歩くということはまずないことを考えると、
歩き通しただけでも立派というところか・・・\(^^ )。

とにかくザックを置いて休憩・・・。
周りを見ると3000メートルの山々がぐるっと取り囲んでいる。
若干の高低差をもって涸沢ヒュッテが下に見え、
涸沢名物テント村も色とりどりで、
これがまたなかなかきれいに見える。

このような超非現実的な風景を眺めてると、
この風景が実際、
今、実際に存在している自分が見てるようにはどうも思えない・・・。
毎年アルプス系を登るたびに、
山を下って普段の生活に戻ったとき、
この風景を見ていたことが実際のこととはどうも結びつかない・・・。

毎回なんとも不思議な感覚が残る山旅だ・・・。

#アウトドア

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「奥穂高岳」登山日記−(5)

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「奥穂高岳」登山日記−(5)
横尾山荘の大吊り橋をゆらゆら揺れながら渡り、
奥穂高岳への登山道を登り始めます。

まず目に飛び込んでくるのが屏風岩です。
垂直の岸壁でそのスケールの大きさに、
思わず目を見張ります!!w(゜o゜)w

登り始めは急坂にもめげずんずん登りますが、
岩がゴロゴロの道を階段を登るように、
足を上げて登る登り坂には、
大腿部の筋肉にダメージが積み重なってきて、
徐々にバテが出てきます。

30分連続で歩くことができなくなり、
20分歩くと5分止まるような感じになってきました・・・。
平らに歩く道はまったくなくなり、
常に岩の階段を登っている感じです。

風景は、ぐるりと囲まれるように山一色となり、
険しさを増してきます。

今日の行程のほとんどは、
樹林帯の中を歩いているわけで、
時々、写真のような山の風景がぱっと視界に広がります。
これがまたいい刺激になり、
一歩一歩登り続けるエネルギーになります。
これがないとエンストを起こしそうになるのも登山ですね。

大休止、小休止を繰り返しながら、
ようやく今夜宿泊の涸沢小屋が見えてきました。
しかし、これだけしっかりと見えたからといって、
さっさと小屋に近づけるわけではありません・・・。
ここからまた長く感じさせるのが山らしいです・・・。

小屋までは、まだ結構な登り道で、
6時間歩き続けた足には、
最後結構この道のりが苦しいわけです。
これがまた情け容赦のない階段状の岩の道なんですよね・・・((+_+))

小屋の手前まで来ると歩くのが嫌になり、
デジカメを構えて周囲の写真を撮り始めました。

横尾山荘から涸沢小屋までの今日の行程は、
特に危険な場所もなく、
ひたすら高度を稼いだという感じ・・・。
チト疲れたというところでしょうか・・・\(^。^;)

#アウトドア

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「奥穂高岳」登山日記−(4)

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「奥穂高岳」登山日記−(4)
横尾山荘で休憩した後、
この大きくて長い吊り橋を渡ると、
いよいよ日本第3位の高峰、
穂高岳への登りの道に突入します。

槍ヶ岳とともに北アルプスの盟主として、
人気の高い山です。
しかし、そのもろい岩盤が危険な山でもあります。

今年は落石によって足を骨折したり、
滑落死亡の事故が多いです。
ヘルメット着用の登山者も多く目にしました。
落石は弾丸と同じ威力があるので、
当たると場合によっては終わりです・・・((+_+))

実は、この登山で大変なことを目撃してしまいました・・・。
人気の山でもやはり険しい山なので油断は大敵です。

では、この吊り橋を渡って登ります。
結構長いので渡りながら緊張してしまいます・・・。

#アウトドア

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「奥穂高岳」登山日記−(3)

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「奥穂高岳」登山日記−(3)
明神館を過ぎて、
なおも歩いて進みます。
回りの景色は次第に山の雰囲気に変わってきます。

梓川沿いを歩き続けて、
徳沢を過ぎて一時間強。
ついに穂高登山の入り口、
横尾山荘に到着。

19年前に来た時よりずいぶんきれいになっており、
ちょっと驚きの感あり・・・。

ここでしばし休憩・・・。

#アウトドア

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