酔談と言う単語は辞書での記載はない。
酔態と言う単語は、現代国語辞典(三省道・言葉の林)には記載がある。意味は(ひどく酒に酔ったありさま―を演じる)とある。
「酔談」=酔った話・酒に酔って語る言葉と理解しているが、私の造語かも知れない。
今日は、私の酔談の話である
久し振りに鰻を食した。しかも国産の天然物である。異常気象のせいか、娘長女
のおごりである。愛する?家内と三人で酒も含めて約四万円。
正に異常気象であるが、有り難くご馳走になった。
日頃、蒲焼きと言えば、秋刀魚、鰯のたぐいの我が家の蒲焼きである。
家内と娘は、先に帰した。理由は「本屋に用事があるから」と言う理由である。
行き付けの居酒屋に行く口実である。
私の酔談的には、一日に三回しか嘘はつかないのが私の基本である。
家内には、一日三回、朝昼晩「愛してるよ」「愛してるよ」「愛してるよ」と言っている。
今日は、朝昼は「愛してるよ」と言ったけど、夜は言っていない。
「本屋に用事があるから」と言う言葉は、三回目の嘘ではなく、一回目の真実である。
証拠に、事実本屋に寄って、何も買う本がなかったから、本の購入もなく、ついでに、
行き付けの居酒屋に立ち寄りした。
立ち寄った居酒屋の酔談の話である。
暖簾をくぐると、幸か不幸か我が酔談のマイフレンド、髪の毛が若干薄い皇太子がカウンターに座っていた。
皇太子の隣に、一瞬女性の背中が目に入った。
居酒屋で、暖簾をくぐった時、何処に自分が座るべきかと言う判断は、座っている客の位置によって、脳の計算機が一瞬で判断して決める。
座る位置の迷いは、店主や女将の判断で勧められる事になる。
自分の思う位置に座れない場合は最悪である。店によっては馴染みの客であっても、その馴染みの客が嫌いである場合もある。客同士は、意気投合する場合もあるが、ただ意味もなく話を合わしている客もある。酔談を心置きなく交わすには、酔っても、冗談を理解する資質の持ち主が望ましい。
一瞬なの判断で、皇太子、女性、その女性の隣に席を取った。
私も、鰻を食して、個人的な一人二次会である。
席に座っての女性への第一声は
私「お久しぶりですね」
女性「私も久し振りですから」
と、言う会話からはじまった。
その女性の名は「たみ?」と言った。
この酔談を記述している今も、酔談ならぬ「酔筆」状態で記述している。
別れ間際に分かったことだが・・・
女性「初対面ですわねぇ」
と、言う言葉であった。
私の「お久しぶりですね」と言う酔談に対して、「私も久し振りですから」
と、言う言葉は、初対面で酔っ払って傍若無人に隣席に座った私に対する心遣いに、ほのぼのとした暖かさを感じた。
皇太子よ、読んでくれていますか!
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酔談で嘘じゃないシナリオの一文を記します。
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鈴木「それからどうしました?」
蓮沼「最初に両親のその光景を見たのは弟の篤志君、当時小学6年だと記憶しています。驚きのあまりその場で放心状態だったそうです。そこへお姉ちゃんの明美ちゃんが帰宅して泣きながらこの私のところへ駆け込んで来ました」
206 工藤明美の蓮沼家に向かって走っているシーン
工藤明美の幻想的な走るシーン。
その背景に詩(唄)が流れる。
お母さん お願いだから その川を渡らないで
お父さん お願いだから その川を渡らないで
川の底には魔物が住んでいます
その魔物にもいじめられます
どうして勇気の斧を振りかざし、戦わないのですか
どうして勇気を涙の洪水にして、戦わないのですか
戦わないのは 優しさの涙ですか
戦わないのは 優しさの愛ですか
手をつないで行かないのは お母さんの涙ですか
手をつないで行かないのは お父さんの勇気ですか
お母さん、教えて下さい その川を渡る訳を
お父さん、教えて下さい その川を渡る訳を
工藤明美が路上に倒れる。
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