--------------------------- 岩魚太郞30歳頃の体験談です。 夜10頃の都営バス車内の出来事でした。 年齢50歳前後の男の酔客が、小さな赤い薔薇の花束を片手に乗車してきました。 その男は、ふらつきながらバス最後部の座席に座りました。 そして男は、片手に薔薇の花束を掲げながら、バスの車内に聞こえるように、大きな声で独白するように話はじめました。 「俺は今日、俺の彼女から、この薔薇の花束をもらった。 その時彼女はこう言った」 ”色々お世話になりましたが、わけあって田舎に帰ります。 お世話なったお礼です。 「と言ってこの花束を渡されたんだ・・・悔しくて悔しくて、わけもなく花束を握り絞めたら、棘があって血が出たんだ。 そして彼女がハンカチを出して血が出た手のひらに巻きこう言ったんだ ”薔薇には棘があるからきをすけてね” くそう! と言って薔薇の花束を投げつけた。 乗客の視線は床に投げつけられた花束にそそいだ。 酔った男はその花束を悲しそうに見つめていた。 突然、40歳前後の水商売風の女が、花束を拾って男に渡してこう言った。 「赤い薔薇には棘があるてことさ。意味分かんないでしょう?」 男は酔眼で黙って女を見つめる。 「赤い薔薇じゃぁなくとも薔薇には棘があるってことさ」 薔薇の花言葉は ”愛” 美しい人にも ”棘” のような危ない恐ろしい部分があるってこと。 外見に惑わされると痛い思いをしてしまうこともあるので、頂き物の ”薔薇” には、御注意くださいという意味。 ・・・薔薇の花言葉・・・ ■赤=愛・あなたを愛します・貞節・熱烈な恋 ■ピンク=上品・しとやか・温かい心・満足 ■白=無邪気・清純・相思相愛・尊敬 ■黄色=献身・美・さわやか・あなたに恋しています・嫉妬 ■オレンジ=無邪気・魅惑・信頼・絆 ■紫=・上品・尊敬 ■青=夢が叶う・神の祝福 ■緑=穏やか ■黒=嫉妬・独占の愛・恨み・憎しみ ------------------------------- いつかまた浪江の空を 岩魚と山女魚が釣れるHome Page 女と男の人類学 渓流釣り師・免許皆伝Amazon 電子書籍