Dec
4,
2016
節電気装置でハマった
10年ほど前に詐欺商法で話題になった機器です。商用100v電源を95Vに変換し
電気料金を下げるという触れ込みで全国で販売されたシロモノです。
電圧が下がれば、電流が減り、電気代が安くなるという「論理」ですが、DCならともかく
ACでは力率、電圧を下げるためにトランスの熱損、電圧が下がることによる機器の
不安定など、マイナス面が多く最近は使われてはいないようです。
今回ハマったのは、この電圧です。最近の電子機器、特に小型で小電力のモノは
AC-DC変換にトランスを使用せず、デジタルスイッチング方式です。
※黒い外付け電源部が、以前に比べ小型¥・軽量化しているはずです。
この最近AC-DC変換機は変換後の電圧はほぼ定格の電圧を出し、トランス式のような
多めをだして負荷による電圧降下でアジャストする方法ではありません。
加えて今回使用した機器は米国向けの117V用であったため、この節電気が
設置された事業所では、完全に不安定動作となりました・・・・・
自社で試験して動作確認をし、予備機を持ち込んでの設定でしたが、2時間
頑張っても埒が開きません。 設定が消えたり、途中でフリーズするのです。
まさかと思い電圧測定をしたら、95V、これはおかしいと調べると、ありました、
節電気装置が・・・・
電力会社からは危険(発熱)であるため、撤去するように勧告を受けているようで
早速手配をして頂きました。
帰社後、機器を再試験しましたが、社内では異常無く動作し、やはり原因は
電圧降下による不安定と判断しました。
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