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季節の匂い

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それぞれの終わりには、
必ず新しい始まりがある

『ピエタ』~アントニオ・ヴィヴァルディの輪

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★2012年度本屋大賞第3位★... ★2012年度本屋大賞第3位★
『ピエタ』大島 真寿美・著 ポプラ社
司書の先生から「これは?」とオススメされた本。
読めました。
作者が今どきの年代ではないので、文章がしっくりきます。

一般書なので、中学生にはどうかな?とは感じました。
でも、わたしが中学生の頃は、文学全集などの大人的な本を読んでいたので、これくらいの描写は大丈夫かもしれません。

ヴィヴァルディ先生が奏でる音楽の輪~♪
文章がリズミカルで、長編なのにさらりと読めました。

一枚の楽譜の裏に書かれた詩がすべてを紡いでいく。

♪♪♪よろこびはここにある♪♪♪

内容紹介
ほんとうに、ほんとうに、
わたしたちは、幸せな捨て子だった。

18世紀、爛熟の時を迎えた水の都ヴェネツィア。
『四季』の作曲家ヴィヴァルディは、孤児を養育するピエタ慈善院で
音楽的な才能に秀でた女性だけで構成される〈合奏・合唱の娘たち〉を
指導していた。
ある日、教え子のエミーリアのもとに、恩師の訃報が届く。
一枚の楽譜の謎に導かれ、物語の扉が開かれる――

聖と俗、生と死、男と女、真実と虚構、絶望と希望、名声と孤独……
あらゆる対比がたくみに溶け合った、これぞまさに“調和の霊感”!
今最も注目すべき書き手が、史実を基に豊かに紡ぎだした傑作長編。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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すみれ

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『すみれ』 青山七恵:著  出... 『すみれ』
青山七恵:著  出版社:文藝春秋

図書室で、司書の先生が「これは?」と手渡してくれた本です。

今どきの本にいつも「?」を感じ、なかなか本の扉が開いてくれません。

題名の『すみれ』に惹かれて、表紙を開けました。
紫は、すみれの花が好きです。

あっという間・・・一気に読めました。
いちご(15歳)の藍子と父母の同級生の37歳のレミちゃんのものがたり。
そうそう、15歳って、こんな感じ・・・。
懐かしいいちごの記憶に浸りました。

ただ、これを今の15歳が読んだら、どうなのかな?
大人が振り返った時の15歳な気がします。

内容説明
「私がはじめて頭ではなく、心で書いた小説です」
そう作者が語る、今年度最高の感動作!

「一九九六年の秋から一九九七年の冬にかけて、レミちゃんはわたしたちと一緒に暮らした。」
――十五歳のわたしの家にとつぜんやってきて、一緒に棲むことになった三十七歳のレミちゃん。
むかし作家を目指していたレミちゃんには「ふつうの人と違う」ところがあった……。

季節の移り変わりとともに描かれる人の人のきずな、人間のみにくさと美しさ。
そして涙がおさえられない最後が待ち受ける。
いま筆力を最も高く評価されている、日本文学の正統な担い手による最高傑作。

内容(「BOOK」データベースより)
「あたし、当たり前の幸せなんか、いやだ…」。大人になりきれない37歳のレミちゃんともう子どもではいられない15歳の藍子。心ゆさぶる友情の物語。

表紙のブルーは、鎌倉の海だったって、最後に納得!!
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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ミンティたちの森のかくれ家

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『ミンティたちの森のかくれ家』... 『ミンティたちの森のかくれ家』ブリンク,キャロル・ライリー/著
谷口由美子/訳・中村悦子/絵 文溪堂

中村悦子さんの挿絵がこの本を惹き立てています。

新刊図書が入って以来、新刊本の棚から全く動こうとしない本がありました。

『ミンティたちの森のかくれ家』
わたしは、題名が気になって気になって・・・
今どきの本の題名と違います。
新刊本は、生徒のリクエストで入れているはずなのに、古き懐かしい雰囲気を醸したこの本はなぜここに並んでいるのか・・・?。

検索して分かりました。
感想画コンクールの課題図書でした。なるほど。

内容(「BOOK」データベースより)
1930年、世は正に大恐慌時代で町中に失業者が溢れているアメリカ。
ミンティとエッグズは、何をやっても上手くいかないパパといっしょに町を出て、伯母のところに向かう。
ところが、その途中、車がエンストして立ち往生し・・・そこで見つけた夏の別荘。
ミンティたちは、森の中にひっそりと建つその家で、ひと冬こっそりと住まわせてもらおうとするのだった…。
ニューベリー賞作家ブリンクがつづる、ウィスコンシンの豊かな自然を舞台の、ユーモアと詩情あふれる物語、初翻訳。

わたしが中学生だった頃に読んだ本に似ています。
なるほど、初翻訳だけれど、書かれた時代は古いのです。
『大草原の小さな家』と同じくらいの時代の物語。

この作品を中学生の頃に読むと、とりこになってしまったことでしょう!!
大人になった今読んでも楽しいです。

でも・・・今どきの中学生には通じないような気がします。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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お江戸の百太郎

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『お江戸の百太郎』 那須正幹・... 『お江戸の百太郎』
那須正幹・著 長野ビデ子・画
岩崎書店

子どもたちが小学生の頃、童話館ぶっくくらぶで、毎月本を取っていました。

その時に届いた本です。わたしは、未読でした。
読書の秋になって、何か本が読みたくて・・・手に取りました。
あなどるなかれ児童書です。
児童書の中でも素晴らしい作品がたくさんあります。
これは、何も考えずに楽しめる本です。
お江戸のものがたり。

内容(「BOOK」データベースより)
花のお江戸は本所・亀沢町のとある長屋に、大仏の千次という岡っ引きがすんでいました。
この千次親分、捕りものの腕はさっぱりで、これまで、手がららしい手がらをたてたことがありません。
そのぶん、むすこの百太郎がまァよくできた子で、おやじ顔まけ。
寺子屋の師匠秋月先生をはじめ、友だちのお千賀ちゃんや寅吉と協力して、悪人を向こうにまわしての大捕りものを演じます。

今の子どもたちは、時代劇も見ないでしょうから、このお江戸のものがたりも理解し難いのかなぁ!!と感じて読んでいます。


最近の小学生は『かいけつゾロリ』ばかり読んでいるといわれ続けて久しいです。
ロングセラー&ベストセラーです。
『ゾロリ』よりも面白い本がいっぱいあるのに、未だに『ゾロリ』人気は衰えません。
恐るべし『ゾロリ』。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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水のかたち

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水のかたち

『水のかたち 上』 宮本輝・著 集英社

内容(「BOOK」データベースより)
東京の下町で暮らす平凡な主婦、能勢志乃子。
50歳の誕生日に、近所の古い喫茶店で、年代ものの文机と茶碗と手文庫を貰い受ける。
後日、その茶碗の驚くべき価値が判明して、志乃子は骨董の世界に足を踏み入れていく。
予期せぬ出会いと友情が引き寄せる、新たな人生の喜び―生の希望に満ちた、傑作長編小説。

主婦志乃子は、中一の時に三好のおじさまから聞いた言葉を座右の銘にする。
『心は巧みなる画師の如し』心に描いたとおりになっていくってことなのよ。
心には、そんな凄い力がある・・・。
だから不幸なことを思い描いちゃいけない。
悲しいことを思い描いちゃいけない。
不吉なことを思い描いちゃいけない。
楽しいこと、幸福なことを、つねに心に思い描いてると、いつかそれが現実になる。
お伽噺みたいだけど、これは不思議な真実だ・・・。

忘れていた座右の銘を最近になって思い出した志乃子。

これって、宝石のオパールみたいだと感じました。
オパールを身に付けている時は、良いことだけを考えなければいけないって聞いたことがあります。

もうひとつ、心に響いたのは「鉄の塊を真っ赤に熱して、それを大きな金槌で叩いて叩いて鍛えて、鋼が出来あがっていくっていう喩えを引いて、人間もまったく同じなんだって・・・
鉄を叩いて鍛えると、いろんな不純物が表に出て来るんですって。それがある間は、鉄は鋼にはならない。そんな鉄で刀を造っても、ナマクラだ。鋼となった鉄でないと名刀にはならないって。
経済苦、病苦、人間関係における苦労、それが出てきたとき、人も鋼になるチャンスが訪れたんだ」というところ。

只の鉄と鍛えた鋼には、これほどの違いがあるのですね。

ちょっと平凡な主婦に、棚から牡丹餅は、あまりにあり得ない気もしますが・・・そこは、フィクションということで。

下巻が届いたので、続きを読んでいるところです。


宮本輝さんの本は、必ず初版本を買う。
もう長い間続いています。
初めて出合った作品はテレビドラマの『青が散る』
その原作本を探してからの長いお付き合いです。
途中、何が言いたいのかよく分からない作品が続きましたが、最近の作品は穏やかなものが続きます。

水のかたち・・・形がないけれど、目には見える形。
言い得て妙な題名だと感じています。

#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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あんじゅう(暗獣)

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あんじゅう(暗獣)

『あんじゅう』~三島屋変調百物語事続
宮部みゆき・著 出版社: 新人物往来社

~内容紹介~
一度にひとりずつ、一話語りの百物語の聞き集めを始めた三島屋伊兵衛の姪・おちか。
彼女のもとに不思議話を携えて様々な人がやってくる。
ある日、おちかは本所亀沢町の手習所<深考塾>の若先生・青野利一郎から 「紫陽花屋敷」と呼ばれる空き屋敷にまつわる不思議な話を聞く。
それは、<深考塾>の大先生である加登新左衛門・初音夫婦と、 草鞋に似た真っ黒な固まりである暗獣<くろすけ>との 交わりであった。
人を恋ながら、人のそばでは生きられない<くろすけ>とは……。
表題作をはじめ4話収録。

2008年8月『おそろし』~ 三島屋変調百物語事始を発売されてすぐに読みました。
(レビューはコメント欄へ)

その続きです。
『おそろし』が期待外れだったので、続きが出ても読む気になれませんでした。

が、先日、中学校の図書室に新書ノベルスとして新刊本が入りました。
折角なので、借りて読みました。
これ、中学生が読めるかな?・・・挿絵もなく、文字ばかりぎっしり。

『おそろし』の時は、主人公のおちかが鼻について嫌いだったのですが、お互いに歳を重ねたからか、今回はすんなり読めました。

百物語(これで9話が完了)なので、まだまだ続きがありそうです。

#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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水の時計

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水の時計

本を読みたい!!

最近の心境。
では、何の本を・・・?
これを読みたいと思う本はありません。
長男が置いていった本棚に文庫本がありました。

『水の時計』初野 晴・著 角川書店

【内容】
医学的に脳死と診断されながら、月明かりの夜に限り、特殊な装置を使って言葉を話すことのできる少女・葉月。
生きることも死ぬこともできない、残酷すぎる運命に囚われた彼女が望んだのは、自分の臓器を、移植を必要としている人々に分け与えることだった―。
透明感あふれる筆致で生と死の狭間を描いた、ファンタジックな寓話ミステリ。
第二十二回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

書き出しは、不朽の名作 オスカーワイルド作 『幸福の王子』ではじまります。
この名作を小学生の頃に物語で読みました。
(不朽の名作といっても、今どきの子どもが読んでいるかといえば疑問に思います)

『幸福の王子』をモチーフに展開していく作品です。
暗い。
途中で本を閉じそうになりましたが、そこを超えると一気に読めました。
★4つ。
最後が僅かに救われた気分になり、長男に「なかなかの作品だったよ」とメールしました。

彼からの返信は・・・「あの小説はくそだった。ワーストに入る」
なるほど、故に持っていかずに家に残していったのだと納得しました。

彼とわたしの好みの違いがよく現れた作品でした。
彼の世代では、すでに『幸福の王子』は死本なのか?

#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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「ぐるぐる考える」わたしには、不向き?

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「ぐるぐる考える」わたしには、...

『考えない練習』小池龍之介・著 小学館

内容紹介
「イライラ」「不安」は、練習で直せる。
考えすぎて、悩みがつきない私たちに必要なものは、
もっと「五感」を大切にする生活。
それは難しいことではなく、ちょっとしたコツの習得で可能になる。
本書では、その方法(練習)を
気鋭の僧侶が余すことなく語りかける。。
さらに脳研究者・池谷裕二氏との「心と脳の不思議な関係」と題した対談も収録。
小池氏の著作のなかでもっとも実践的といえる本書で、
不安のない日常を手にしよう。

最近、よく見かける本だったので、手にしてみました。

昨日から、読み始めましたが、わたしの「ぐるぐる考える」力が、本を拒絶しています。

ぼちぼち読みます。

#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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久しぶりに面白い本との出合い『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

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久しぶりに面白い本との出合い『...

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾/著 角川書店

◆内容紹介◆
あらゆる悩みの相談に乗る、不思議な雑貨店。
しかしその正体は……。物語が完結するとき、人知を超えた真実が明らかになる。
すべての人に捧げる、心ふるわす物語。

◆内容(「BOOK」データベースより)◆
夢をとるか、愛をとるか。現実をとるか、理想をとるか。
人情をとるか、道理をとるか。家族をとるか、将来をとるか。
野望をとるか、幸せをとるか。
あらゆる悩みの相談に乗る、不思議な雑貨店。
しかしその正体は…。物語が完結するとき、人知を超えた真実が明らかになる。

6月はじめに新聞広告を見て、気になった作品です。
しかし、作者が苦手(随分以前に作品〈表紙に踊り子が描かれていたような・・・題名を忘れました〉を読んだ時、キザな文章が鼻に付きました)だったので、図書館で借りて読むことにしました。
ネット予約をすると、蔵書数が17冊で、予約の順番が318番目でした。
いつまで経っても順番が回ってきません。
人気のある新刊本はなかなか借りられないのが有名な【役に立たない北九州市立図書館】です。
ポイントが500ポイント位貯まっていたので、購入することにしました。
予約をキャンセルした時に見たわたしの順番は、まだ200番代でした。
先程予約数を見てみると、424件に増えていました。借りるまでに1年位かかりそうです。

さて、この本。
普通に暮らしている人たちの普通以下の暮らしぶり。
そこに物語が展開されていきます。

苦しくても生きる意味と人と人との繋がりが感じられます。
苦手の克服もできました(笑)
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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世界一しあわせな国 『ブータン人の幸福論』

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世界一しあわせな国 『ブータン...

世界一しあわせな国『ブータン人の幸福論』 
福永正明・著 徳間書店

~内容~(「BOOK」データベースより)
「今、あなたは幸せですか?」
2005年、ブータンで行われた国勢調査によると、国民の97%が「幸せ」と回答したそうです。
経済的に見て、それほど豊かな国ではない彼らが、どうして幸せを感じることができるのでしょう?
本書では、さまざまなブータン人の言葉から、お金がなくとも幸せになれる、ほんのちょっとの工夫と、生き方の知恵を紹介します。


中学校では、夏休みに本を購入するので、希望図書を探していて、見つけました。
ただ、昨年より赴任した担当の先生は、ハッキリした方なので、お任せして、あまり口を出さないことにしています。

良さそうだな!!と思い、市の図書館から借りて読んでみました。
希望するには、まず内容把握です。

まず感じたことは【文明は幸せと反比例する】でした。

気になった言葉を残します。

【幸せになるコツは、今の自分に満足することです】

「あなたが幸せなら、私も幸せです」
「欲した者ではなく、運のいい者が運命に応じた何かを受け取ることができる」
「今、あなたが見ている世界は、あなた自身を表しています」

結局、幸せは自身の心の中に存在するものなのですね。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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